「川の国埼玉」ならではの博物館
国内で海のない都道府県は8つあります。埼玉県はその一つです。海に面していなくても県域には数え切れない川が流れ、埼玉県は河川面積の割合が日本一大きいのです。川の水の恵みに満ち溢れる埼玉県は、「川の国埼玉」を目指しています。
1997年8月には大里郡寄居町の荒川添いに、川の博物館がオープンしました。川をテーマとする博物館は全国的にも珍しいでしょう。開館当初は日本一の大きさを誇った直径23メートルの大水車が目印となります。
川をテーマとする全国的にも珍しい「川の博物館」
噴水や水車で水に触れる広場
入口から大水車に向かうエリアは噴水広場です。リング噴水、ピーコック噴水、フォグ噴水など、異なる形で噴き出される水がアートを創り出しています。大水車の奥の水車小屋広場には、県内に残っていた水車が2棟移築されています。一つは皆野町日野沢で1960年頃までコンニャクのアラコ挽きに使用されていました、もう一つは東秩父村大内沢で1945年頃まで稼働していたものです。水車が生み出すエネルギーのメカニズムを学習することができます。
水がアートを創り出す噴水広場
2棟の水車が移築された水車小屋広場
「荒川大模型173」でガリバー体験
噴水広場の東側はファミリー広場です。広場を取り囲むのは「荒川大模型173」です。荒川の源流の甲武信岳から河口の東京湾までの約173キロの流れと、川沿いの地形を千分の一に縮小した模型です。精巧に模られた地形は、とてもリアル。大模型の中に入って荒川を源流点から河口まで歩く「ガリバーウォーク」に参加すれば、文字通りガリバー気分を楽しめます。
ファミリー広場を囲む「荒川大模型173」