「エコノミー型」と「一般型」の補償対象はどう違う?

エコノミー型は自転車との接触は対象外

エコノミー型は自転車との接触は対象外

自分の車が事故や災害などで損害を受けたとき補償してくれる車両保険は「一般型」の他、補償の対象となる状況が限定された「エコノミー型」を選ぶことができます。エコノミー型は保険会社によって補償の対象が異なることがありますが、多くのエコノミー型(「車対車+A」などと呼ばれるタイプ)が補償の対象としているのは、次の通りです。
  • 車同士の事故(相手車両を確認できる場合のみ補償)
  • 落下物や飛来物との衝突
  • 盗難
  • 落書き・いたずら・窓ガラス破損
  • 火災・爆発
  • 台風・竜巻・洪水・高潮
つまり、一般型では補償される「電柱への衝突などの単独事故」や「他車との接触で相手が不明の当て逃げ事故」が、エコノミー型では補償されません。また、事故の相手が確認できる場合でも、エコノミー型は自転車との接触は対象外となります。

エコノミー型にすると、どのぐらい保険料が安くなる?

車両保険を一般型からエコノミー型に変えると、補償の対象が限定されることにより保険料は大幅に下がります。例えば、35歳のAさんがトヨタのプリウス(型式ZVW51)を購入し、ダイレクト自動車保険S社の標準的なプランで、車両保険が保険金額320万円の一般型に加入した場合、1回払い保険料は56,590円です。その車両保険を一般型からエコノミー型にした場合は、保険料が37,750円になります。Aさんの車がホンダのN-BOX(型式JF1)の場合、車両保険が保険金額185万円の一般型で1回払い保険料46,690円、エコノミー型では34,660円になります。なお、保険料の試算条件は以下の通りです。
本文中の保険料は、ダイレクト自動車保険S社のホームページで、2017年1月5日に見積りを行った結果を記載しています

本文中の保険料は、ダイレクト自動車保険S社のホームページで、2017年1月5日に見積りを行った結果を記載しています


エコノミー型で補償されないケースと注意すべき人

エコノミー型を選択すると保険料が大幅に下がることはわかりましたが、補償の対象が限定される点はやはり注意が必要です。どのような人がエコノミー型の選択を慎重に考えた方がよいか、エコノミー型で補償されないケースから考えてみましょう。

■電柱衝突やガードレール接触などの自損事故
運転歴の浅い人や運転がそれほど得意でないと感じている人にとって、エコノミー型は心理的に負担の大きい選択になりそうです。

運転歴の長い人であれば、「単独事故はしないだろう」と考えるかもしれません。さらに、「仮に単独事故があったとしても、少し車体をこすった程度であれば、どちらにしても保険を使わない」と考えるのは、合理的とも思えます。特に2012年から2013年にかけて改定、適用が開始された自動車保険の新しい等級制度により、損害額がそれほど大きくなければ保険を使わない方がその後の保険料への影響を考えると有利になる可能性が高まったからです(※自動車保険の新しい等級制度については「自動車保険の等級制度って何?」が参考になります)。

■当て逃げ事故
運転歴の長い人であっても、当て逃げ事故の可能性は考慮せざるを得ないでしょう。特に自宅外の駐車場に自分の車を停める機会が多い人は、駐車中で車を離れているときに当て逃げされてしまう可能性も考えましょう。

■自転車との接触
自転車との接触は、車で走行するエリアによっても可能性は異なるでしょう。特に、通勤・通学などで自転車が多く走っているエリアを車で走行する機会が少なくない人は、自転車と接触して生じた車両損害について補償がなくてもよいか慎重に考えたいものです。

■野生動物との接触事故
例えばエゾシカなどの大型動物が道路に飛び出してきて接触事故になったという場合、動物にケガをさせてしまうだけでなく、自分の車にも損害が出る可能性があります。また、飛び出してきた動物を避けようとして、ガードレールに接触してしまうなどの事故につながることもあります。

動物が絡んだ事故では、飼われている動物であれば、動物の飼い主が加害者として管理責任を問われることがありますが、野生動物の場合は賠償責任を求めることができる相手がいないため、単独事故として扱われることがほとんど。エコノミー型の車両保険では、単独事故の扱いとなる野生動物との事故は補償の対象外となることを頭に入れ、車で走行するエリアでこうした事故が起こる可能性を考慮しましょう。なお、鳥など飛来中の動物が接触した場合や、窓ガラスだけが壊れた場合であれば、エコノミー型の車両保険でも補償されるのが一般的です。

では、エコノミー型に向いている人は? 次のページで紹介していきましょう。