一体みんないくらあげるの?子どもの年代別相場は?
住信SBIネット銀行が調査した「お年玉に関する調査(2015年12月22日発表)」から、あげる子どもの年代別の金額の相場を見てみましょう。小学生は1000円から5000円くらい、中学生になると3000円から10000円までと少し金額があがり、大学生になると5000円から30000円まであげる予定の方も少なくなく、あげる側としてはその支出は結構な額になることがわかります。
またこの結果は、1人の大人があげるお年玉の相場金額。複数の大人からお年玉をもらう子どもにとっては、その総額は結構な大金になりそうですね。一体どのくらいになるのでしょう。
2016年にもらったお年玉の年代別平均総額は?
金融広報中央委員会が調査した「子どものくらしとお金に関する調査第3回(2015年度)」より、2016年にもらったお年玉の年代別平均総額を見てみましょう。小学生低学年で、一人の子どもがお正月に手にするお年玉は総額1万円以上に、中高学年になると、多いと3万円以上にものぼることがわかります。
日頃のおこづかいで、いくらお金のやりくりを教えたいと思っていても、ほんの数日でその何十倍もの大金を手にしてしまうわけですから、お年玉の扱いは意識して親が声かけしていかなければまずいと言えますね。
もらったお年玉、親がやってはいけないNG行動3つ
前述のように総額何万円という大金を数日で手にする可能性があるお年玉ですが、親としてついやってしまいがちな行動のうちNGなものを3つお伝えします。【NG行動その1:丸ごと親が預かって管理する(取り上げる)】
低学年など小さいうちは特に、「ママが預かっておくわよ」ともらったばかりのポチ袋を取り上げてしまいがち。これでは子どもにとって、自分がいくらもらったのかわからない上、親に取られたと不信感を抱きかねません。
いただいたお年玉は親子で一緒に中身も確認し、「お年玉をくれた方が働いて得た大事なお金だから大切に使おうね」とアドバイスしましょう。
そう声かけした上で、使いきれなかったお金は、子ども名義の銀行口座を作り子どもの手で入金させると良いですが、子どもの見ていないところで親が入金するのはNG。自分のお金は自分で管理するという意識付けが、マネー教育の第一歩です。
【NG行動その2:欲しい物を買わせずに、全額貯金させる】
お金は使うためにあるもの。子どものうちは、使って笑顔になる体験をいっぱいさせたいですね。しかし、最近は物欲がない子どもも増えていると感じます。その多くは、必要な物や欲しい物を何でも大人が買い与えているケースです。
しかし、お金のやりくりを親が子に伝えられる練習期間は、小・中学生が限界。子ども自身が使う物について、ある程度子どもを信じ、任せて見守る親の勇気、そして「お金が足りなくなった」といった子どもの失敗経験も大切です。
お正月は、お年玉をどんなことに使ったら2017年を笑顔で過ごせるかな?と考えさせる絶好の機会です。じっくり考え自分のお金で買うことで、お金の大切さも実感できますね。
【NG行動その3:渡しっぱなしにする】
お正月を過ぎた頃、お財布に一万円札を入れてお友達と遊んでいる小学生を見たことがあり、色んなお友達に奢ったりしていると聞き、びっくりしましした。親が預かったり全額貯金させるのはNGと書きましたが、かといって何もせずに渡しっぱなしにするのはもちろんNG。トラブルにもなりかねません。年齢不相応の金額の場合は、使いきれなかったお金の取り扱いに注意しましょう。
お年玉をもらったら、まずはいただいた人に感謝、そして新しい1年を笑顔で過ごせる使い道を親子で考えましょう。そして使いきれなかったお金をどう管理するかも親子で話し合うと良いですね。