贅沢していないのに貯金がない! 独身女性の「イマドキ浪費」
バリバリ働く30代~40代なのに、貯金がない、お金が足りないという独身女性の見落としがちな問題点とは?
女性の場合、状況により年収はいろいろですが、35歳になったら年収の2倍以上の貯金額にすべきと指導しています。都心部の女性の平均年収が約400万円。それなのに、貯金がほぼゼロという人も少なくありません。
昔は、浪費家の独身女性といえば、ブランド品や高い服を買うバブリーなイメージでしたが、最近は、「安物買いの銭失い」な傾向があり、忙しさを言い訳にちょこちょこ毎日プチ贅沢をする人が多い印象です。
そのため、
・決して贅沢はしていない
・派手な生活はしていない
・でも、なぜかなくなってしまう
と自覚がないのも問題です。
あなたも当てはまるかもしれない、断捨離すべき、独身女子の浪費病を見ていきましょう。
新年こそ断捨離すべき、独身女子の浪費病
1.安物買い病100均、ファストファッション、安売りセールが大好きで、安いものを適当に買って、本当の満足を得られないまま浪費しているタイプ。買ったものは袋もあけずに放置したり、乱暴に扱ったりしていて、結局自分が何を持っているか把握しないままに買い物を繰り返しているのも危険信号。だったら、長く使えるいいものを1つ買った方がコスパがいいかもしれませんよ。
2.通販病
家にいながら、はたまた早朝や深夜でも買い物が出てきてしまう通販。深夜のテンションであれもこれワンクリックして、翌日届いてびっくり、なんてサービスにのせられていませんか?
パーッと女子会! その頻度、高くないですか?
3.アネゴ病
女友達がみんな結婚して寂しい独身女性のあなた。「アネゴ」キャラを演じて、後輩を引き連れて飲み歩いたりしていませんか? あとは、女友達とのマウンティングのつもりなのか、サプライズやお祝いが大好き。冠婚葬祭やギフトにやたらお金をかけて浪費して、無駄なサービス精神を披露して散財していませんか?
4.自分にご褒美病
普段忙しく働いている独身女性たちは、「たまにはパーッと」が大好き。「週末はプチ旅行へ!」「3か月後の連休にはハワイへ!」が口癖になっていませんか? 余暇を楽しみに頑張れるのはいいことでもありますが、ハッキリ言って、ハタからみたら遊んで散財してるだけ。世のお父さんたちは、そんなことできなくても毎日頑張ってますよ?
5.タクシー病
華やかな業界で働く女性に多いのがこのタイプ。仕事でタクシーに乗る癖がついていて、プライべートでもそれが抜けないため、ちょっとした移動や一駅二駅の乗り換えを面倒くさがるんです。それ、デートの時も言っていたら、結婚はさらに遠のいています。「1メーターでしょ? 乗っちゃおう」が毎日積み重なるといくらになるかわかってますか? 西城秀樹さんの奥様は、初デートに自転車で登場したそうですよ。水筒に麦茶を入れてお弁当を持って、公園で自転車デートするようなオンナは、永遠に男のあこがれなの。
ちょっとそこまでタクシー! デート中もやってませんか?
6.自腹でノルマ病
保険営業のノルマ達成のために自分で7~8個の保険に入って、まったく貯金できないなんていう39歳の女性もいました。アパレル業の女性からも、売り上げ達成のために自腹購入なんて話を聞きますが、言語道断です。仕事の対価はお金。給料以上に貢献したいという気持ちを持つのは良いですが、ただ単に搾取される側にいることに気づけないのは問題です。そもそも、ノルマ達成のために自分のお金を使うなんて会社のためにもよくありません。
7.毎日コンビニ病
コンビニだけが娯楽、とばかりに、お菓子やドリンク、雑誌なんかをちょこちょこ買っている女性をよく見かけます。自ら「余計な欲望」を刺激する場所にいっていることに気付いていない? コンビニだけじゃなくて、駅構内の雑貨屋さんなどで、本当はいらないものをなんとなく買いにいっていませんか?
コンビニの陳列には誘惑がいっぱい!
8.自炊ニガテ病
料理をしている人なら、デパ地下の惣菜が高すぎるってすぐにわかりますよね。でもスーパーに行き慣れていない、空腹の浪費家女子は、高級惣菜をバンバン買っちゃうの。連日1000円以上のランチ、2000~5000円のプチ外食をしているようなあなたも危険! もう結婚してから料理の腕を磨けばいい……って歳じゃないんだから、自炊の癖や作り置きの習慣をつけてください。
9.引っ越し病
ただ単に飽きっぽいのもあるし、安物買いを繰り返しているからどんどんものが貯まって手狭になってしまい、持ち物をリセットしたい!と、引っ越していませんか? ちょっとお金が貯まると、更新を待たずに引っ越してしまう女性がいます。また自分の収入に合った家賃の物件なのかどうかは定期的に見直しましょう。
10.見栄っ張り病
貯金をするには家賃・保険・光熱費・通信費などの固定費を下げるのが第一。身の丈に合っていないところに住んでいたり、プランの見直せるものはありませんか? 通販と同じく、スマホのスタンプや課金を繰り返していませんか?
さぁ、この10の浪費の病について、丸山晴美さんに解決法を考えてもらいます。
「節約生活は、明るく楽しく賢くバランス良く」
今回お話を聞いたのは、節約アドバイザーの丸山晴美さんです。家計の見直すべきポイントやガマンしない節約の方法など、ご自身が実践している節約のコツを聞いてみました。左から、節約アドバイザー・丸山晴美。AllAbout 恋愛 ガイド・植草美幸。
―――女ひとりで30年も独身をやっていると、だんだん見栄っ張りになってきますよね。でも、見栄のぶんだけ給料上がっているのか? っていうとそんなこともない。今の時代、どうやって節約や貯金を始めればいいのでしょうか?
けちけちするような節約を勧めているわけではなく、使いどころと抑えるどころを見極めるのが、長期的な節約のコツだと思います。
まず、出費全体の「固定費」が締める割合が高くなってしまうと、自由に使えるお金がなくなります。家賃はもちろんですが、1万円以上かかっている人も多い通信費やスマホ代などの見直しもおすすめですね。
スマホになってから携帯代はどんどん上がっていて、大手キャリアのスマホなら、毎月8000~12000円かかります。
私は、NTTコミュニケーションズのOCN モバイル ONEという格安スマホを使っていて、スマホにかかるお金は毎月900円くらい。兄の「お古」のSIMフリーのスマホを使っているので機種代はタダ、そこに、OCN モバイル ONEのSIMカードを入れています。OCNはdocomoの回線を使っているので、docomoのスマホなら、SIMロック解除などもなしでそのまま挿すだけで使えちゃいます。
プランも、私は一番安いプランに入っていて、1日ごとに使える容量が決まっているのですが、その日たまたま使いすぎて低速になっても、翌日には戻るので、意外と速度制限のストレスが少ないんです。大手だととりあえず5ギガって言われるので、パケット容量が少ないなって思いますが、自宅や会社のほかに、OCN モバイル ONEを持ってる人が無料で使えるWi-Fiスポットをうまく使うと実は余るくらいなんですよ。
つまり、スマホも使いどころと抑えどころを把握して、上手に便利に活用しましょうってことなんです。
一見普通のスマホですが、SIMカードでお得な格安価格に!
―――クーポンのチェックをするとか、映画を見るならレディースデーに行くとか、ネイルやつけまつ毛は「初回おためし」で安く楽しむとか、そういうのと同じ感覚ですね。
そうなんです。あとは、すぐにやった方がいいのは消えモノ系の廃止ですよね。
飲み物は水筒のお茶、折り畳み傘とエコバッグを持つことから始めましょう。あと、ATM手数料を支払わないようにするとか、コンビニや百円均一にむやみにいかないとかね。
消えモノってどんなものかというと、
・食べたら消える……飲んだら(食べ物、飲み物)
・吸ったら消える……たばこ
・擦ったら消える……ギャンブル
・泡に消える……美容
・乗って消える……タクシー
植草さんの言っていた「浪費病」とそっくりですよね。
実際、いろんな節約術はあるけど、「どれをやればいいんだ?」って人は多いんですよ。自分の無駄遣いの原因に気づければ、何をすればいいかってわかってくるので、まずは1週間分のレシートを取っておいて、日付ごとに紙に貼りながら商品名を見返すだけでも気づきがあると思いますよ。「こんなに毎日コンビニでお金を使ってるのか」とか「またタクシーに乗ってる」とか「これ何で買ったんだ?」とかね。
―――消えモノといえば、女性はグルメも大好きですよね。食費が占める割り合いが大きい人が多いんですよ。まずは外食を控えて、自炊や作り置きを覚えなさいっていう指導を、結婚相談所でもよくしています。
丸山晴美さんが自分自身が実践している節約のコツをお話ししてくださいます!
たしかに、35歳くらいになると、外食・飲み代などの交際費も増えてきますね。でも、行くなとは言いません。回数を減らして、ちょっといいとこに行くっていうのはどうでしょうか。なぜなら、大事なのは「満足感の差」だからです。
満足感のない消費はただの「浪費」、つまり無駄遣いです。
とくに減らすべきは、食べなくても生きていける、菓子パンとかお菓子です。コンビニエンスストアは、プロが本気で欲望を刺激するための品ぞろえや配置をしているので、無意識に浪費するのは仕方ないんです。だったらいっそ、行かない。水筒にお茶を入れていけば、コンビニによる用事がなくなって、ついで買いを防げます。しかも、コンビニの買い物は、まさに「後に残らずに消えるもの」なので、無駄づかいに気づきにくいからやっかいなんです。
―――どうせなら、その浪費、婚活に使ってほしいですね。はっきり言って、40歳過ぎたら、自分の力で婚活するなんて相当難しいんだから! 今回の対談は以上です!
婚活のお金の抑えどころとかけどころとは?
お金をかけるべきポイントってどこ?
丸山さんの言う、「抑えどころとかけどころ」、とっても納得感がありましたね。ガイド個人的には、見た目の維持と向上は、婚活のキホンであり、お金のかけどころだと思っています。
とくに、髪の毛や頭皮、肌が美しいと若々しく見える、バサバサだと汚らしく見える。あとは、ファッションは一瞬で変身できますし、婚活写真やお見合いの印象で出会いのチャンスが広がりますから、婚活を意識したらまずは見た目にある程度のお金をかけて、意識が高めるのはとてもコスパがよいとは思います。
ただ、無い袖は振れませんから、まずは、コツコツと気づいた今から貯金をスタートして、最低500万円貯めるのを目標にしましょうね。
婚活アドバイザーをしていても、お金への意識と婚活の成功は、すごく関係してるんだなと感じます。男性に聞いても、やっぱり彼女の堅実さがよかったと言うことも多く、婚活現場でも、結婚するなら家計を預けたくなる女性という意識は高まっていますよ。
▼さて、次回も、恋愛ガイドが節約アドバイザー・丸山晴美さんに伺います。
・お金持ちと結婚できる、貯金&節約術とは?(近日公開)
・マンションを買うと結婚できないというのは本当?(近日公開)
【今回お話を聞いたのは……】
■節約アドバイザー・丸山晴美さん
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー、家庭の省エネエキスパート検定合格、調理師、ジュニア食育マイスターの資格を持ち、節約術からライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスを発信。著書に、『お金が貯まるダイエット』(マガジンハウス)、『オトナ女子のためのお金の基本200』(宝島社)がある。