ピンク=イタイは、間違いです!
現役の婚活アドバイザーとして、会員へのファッション指導を行っているAll About 恋愛ガイドの植草美幸です。今回は、40代以上の女性にオススメしたい「婚活ピンクファッション」を指導します。アパレル業界出身で、結婚相談所を立ち上げた、All About 恋愛ガイドの植草美幸。成婚率60~80%の実績をもとに、婚活ファッションの指導も行っている。
2016年秋冬ファッションでは、ピンクがトレンドカラーになっています。ピンクと言えば、春夏のイメージなのですが、秋冬でも2016年はとにかくピンクがトレンドです。スカートやトップスだけでなく、ピンクのコートでさえも街中では見かけますね。
もともと、婚活するなら「ピンク」を取り入れなさいと指導してきましたが、なぜピンクかというと、男性が身に着けない女性の象徴的な色であると同時に、第一印象を柔らかく優しそうに見せる、あなたの婚活を味方してくれる色でもあります。
とはいえ、アラフォー&40代以上に突入すると、「ピンクって、イタくない?」と苦手意識を持ってしまう人が少なくありません。実は、ガイド自身も全身ピンクどころかピンクは苦手カラーでした!
でも、オトナがピンクを着る場合、選び方や着こなしを配慮すれば大丈夫。“痛くならない”ためにまずはこの3原則を守って選んでみましょう。
■アラフォーピンクが“痛くならない”3原則
1.白黒、グレー、ベージュなどのコンサバカラーと合わせる
2.面積が広いコートやジャケットは、ミルキー&ヌーディな色にする
3.濃いピンクは手袋やバッグなどの部分使いにする
そう、濃いピンクは若い女性にはオススメですが、アラフォー以上には淡いピンクの方が攻略しやすいんですね。
「濃い目のピンクはアラフォー以上にとっては、ちょっと上級者向け。ただ、私の場合、テレビ出演や講演の際など自分をアピールする際はこれくらいのはっきりしたピンクも映えます」カーディガン2万3000円、リボンニット2万3000円
これらを踏まえて、今回はガイドが実際に毎シーズンお買い物をしている「エムズグレイシー表参道店」で、試着がてら(!?)デートシーン別のピンクコーデを紹介します。ガイドが代表を務める結婚相談所のすぐ近くですよ。
行楽デートでは、「ピンクのバッグやグローブ」で指し色
交際が進んできたら、行楽デートに出かけることもありますが、いくらなんでもパーカーやデニムなどのカジュアル服はちょっとまだ早い!
そこで、足元をブーツにした、ちょっとカジュアルな着こなしを提案します。白黒グレーのコンサバカラーに、ピンクの小物をプラスするだけの初心者コーディネート。
ポイントでピンクを! バッグ1万5000円、 ピンクグローブ1万9000円
グローブは濃いピンクですが、面積が小さいので苦手意識があっても安心。ただでさえ秋冬は黒っぽいアイテムが多いので、ポイントでピンクを入れると目を引きます。色物は華やかさや女性らしさを足してくれます。
そして、帽子は映画女優のようなクラシカルなデザインにして、横顔からもオトナの色気を演出。ブーツと合わせて黒にしています。冬の帽子は防寒も兼ねますが、なんといってもおしゃれな小道具となります。肩で揺れるロングの巻き髪は鉄板ですが、帽子をかぶるとずいぶん印象が変わるので、デートの時の彼も見る目も違いますね。いつもと違う雰囲気を演出できますよ。
コートの裏地とスカートは白黒のブロックチェックで若々しくしつつ、モノトーンでシャープで知的さを演出できます。この白のリブニットは、ガイドも私物で愛用しています。白をトップスに持ってくると、お顔映りが良いのと、清楚感がグッ! とでます。
都会デートは、「ピンクのロングコート」で峰不二子風
存在感大のピンクアウターは、峰不二子系のセクシー&ゴージャスなイメージでまとめます。丈長めのコートはゴージャスな印象になる上、インナーはシンプルな黒で統一すれば、失敗もしないし、スタイルアップもかないます。
あえてパンツに合わせていますが、ピンクの女性らしさとパンツのメンズっぽい雰囲気がプラスされて大人っぽい雰囲気になっています。パンツを履くときは足首が見える丈がベスト!足首を見せることで女性らしさを醸し出せます。丈が短すぎると、寒々しさが出てしまい、長すぎると野暮ったくなるので要注意です。
そして、靴はブーツやローヒールではなく、ヒール(7cm以上)と合わせることでひざ下の足の長さを強調できます。
インナーに着たリブニットは、ほどよくボディラインにフィットして、バストやウエストを強調。コートを脱ぐと、脇腹に小さなリボンが見えて、ほどよい甘さもプラスしてくれます。コートの中をオールブラックで統一しているので、甘すぎるファッションは苦手という、バリキャリ女性にも取り入れやすいのでは?
峰不二子のようなかっこよくて年齢を感じさせないセクシーな女性を演出したいこのコーデでは、小物はハイブランドにするのもオススメ。ガイドは、黒のバーキンとスエード素材のグローブで、都会のオンナを演出しました。こんな持ち方なら、ブランド品を持っていても、「金がかかりそうな女性」ではなく、「自立した本当にいいものを知っている女性」に見えますよ。グローブは、グローブリングなどを使い、バッグのハンドル部分にぶら下げてもお洒落です。
ちなみに、小柄な方はインナーとパンツを黒ではなく、白を使うのをおすすめです。黒の場合はシャープで大人っぽく、白の場合は女性らしくソフトなイメージになります。
パーティでは、触れたくなる「ピンクのファーショール」
クリスマスや誕生日のデートはもちろん、婚活パーティなどにも活用できるのがドレスアップできる黒ワンピース。ピンクのファーコートは、ノースリーブの黒ワンピに1枚羽織るだけでゴージャスな雰囲気に。ワンピースはピンクゴールドのサテン風ポリエステルの生地にベロベットをフロッキー加工で花柄をはりつけたデザイン。ちなみに、全体が黒のベルベットのドレスは、40代以上の場合、重く野暮ったい雰囲気になるので要注意。
ワンピースのウエストは、リボンでワンポイント。
ワンピースのウエストにはリボンつき。ワンポイントになるだけでなく、ウエストのラインをキュッと細く見せます。スカートにもハリがあるので、下腹が気になり始めた40代以上でも安心です。
ふわふわの質感で、思わず肩を組みたくなっちゃうでしょ?
髪型はハーフアップにすると、重力に負けがちな顔のたるみをリフトアップする効果も。ファーのふわふわの質感は、隣に座ったり並んで歩いていたら、思わず肩を組みたくなっちゃうハズです。
紀子様風「パステルピンクのセットアップ」で親戚ウケ
婚活を始めるなら、テーラードではないスーツを1着持っておきましょう。スーツやパンツスーツが多いですが、「ここぞ!」という時……つまり、相手のご親族へと挨拶する際などは、ビジネス感が強いのはNG。コスプレだと思って清楚な紀子様風スーツで女優になってくださいね。
しかも、テクニックいらずのセットアップは失敗なし。ピタピタすぎないコクーンシルエットのタイトスカートがオトナっぽく上品に見せてくれます。色みも、スモーキーパステルなので、お義母さまにニラまれるような「キャピキャピした」甘さはありません。7cm以上のベージュのパンプスを合わせて、脚のきれいさもアピールしてくださいね。
トップスは白で、ハイライト効果も狙って。
小さな襟がついていて、パールのボタンも清楚な印象。ロングネックレスでV字を作ることで輪郭をシャープに見せつつ、パール風モチーフでボタンと合わせています。
彼のご家族にご挨拶に行くときのファッションは、最も大事です。とにかく、目立たない、派手にならず、落ち着きと清楚を意識してください。この日だけは、パンツは絶対NGです!
なぜ、オトナ女子は、ピンクが苦手になるの?
そもそも、なぜオトナ女子は、ピンクが苦手になるのでしょうか。主な理由は2つあります。まず1つ目は「アラフォーでピンクを着るなんて、イタイ」という思い込み。もちろん、40代以上で全身ピンクのフリフリを着たら、たいていの人はイタイです。でも、色選びと色面積を間違えず、上手にコーディネートすれば決して難しい色ではないのです。とくに、某ご夫妻(ごめんなさい!)が着ているような濃い色合いのピンクを全身着るのはさすがに無理! ようは、コーディネートしだいだということなんですね。
2つ目の理由は、「男性に媚びるなんて!」というプライドです。男性と肩を並べて働くバリキャリアラフォーのクローゼットは、全身黒やネイビーのビジネスカラーばかり。そんな「鎧」を着たまま婚活をしてもうまくいきません。いっそ女優にでもなったつもりで、ピンクの衣装に着替えて、身も心も女性に戻ってほしいのです。
ピンクだけでなく、リボンモチーフやボディラインの強調など、女性らしさを出すことを恥ずかしがったりせず、楽しめるようになりましょう。帽子に、トップスに、バッグに、靴に……リボンはどこにあっても女性らしくなりますよ。ゆるっとした服ばかり着ている人は、手持ちの服もアレンジできるように、まずは、リボンベルトを購入されるのがオススメです!
さて、4種類のピンクコーデを紹介してきましたが、最後に、オトナのベージュコーデも紹介しましょう。全身ベージュはハッキリ言って老ける! ので避けたいのですが、黒が効果的に使えるととってもセクシー! なんです。
おまけ! ショールから肩を覗かせる「観劇デート服」
「コートの下はノースリーブで二の腕をちらり。出しても下品にならない腕は大人のセクシーアピールに最適です」ワンピース4万5000円、ショール1万6000円、バッグ1万3000円、ロンググローブ2万2000円 ※その他はガイド私物
最後に、やっぱりピンクが苦手という方にも向けて、ベージュ×黒のコーディネートも紹介しますね。
オススメのシーンは、観劇デート。40歳を過ぎると、「初めて」の経験はなかなか少ないですが、歌舞伎や演劇などは初体験の人も多いのでは? そして、LIVEのエンターテインメントを一緒に鑑賞すると、ドキドキもアップします。
ファーショールがあると、座っても上品な印象に。
そして、このワンピースは、ウエスト部分が黒でスラリと見えるのと、なんといってもノースリワンピなのがポイント。コートを脱いだ時や室内で、二の腕チラリができるんですね。
肩にかかるショール。その仕草、セクシーです!
女性がショールを肩にかけるこの仕草、360度、後ろや横から見てもセクシーです! 観劇なら暗がりで隣同士で座りますから、すぐ近くにある小さな肩がチラリと見えるのは、とてもドキドキするものですよ。
今回のコーディネートは以上です!
大事なのは、「若作り」するのではなく、オーバー40でも「年齢を感じさせない」こと。そして、清潔感や上品さと、40代以上ならではのセクシーさをあわせもつこと。「この人、品があってキレイだけどいったい何歳なんだろう?」と思わせることをテーマにしてみてください。
40歳を過ぎても、いくつになっても結婚させてあげてもよろしくってよ!
【商品の問い合わせ先】
エムズグレイシー表参道店
渋谷区神宮前3-15-3 エムズグレィシー表参道
TEL 03-3475-6007
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【協力】
撮影/山口ヒロユキ
ヘアメイク/橋本京子