地元人が教えるグルメ、観光、インスタスポットは?
鎌倉市のお隣の藤沢市。旅行・観光では、圧倒的な知名度を誇る鎌倉の影に隠れてしまいがちですが、湘南を代表する観光地の江の島は藤沢市だったり、江ノ電も路線の4割くらいは藤沢市を走っていたりします。湘南を代表する観光地、江の島は藤沢市
今回は、そんな藤沢の特集。私も準レギュラーで出演させていただいている藤沢のラジオ局、「レディオ湘南」の出演者の皆さんに、「地元人」のみぞ知るグルメ、インスタ映えスポット、ファミリーで訪れたい遊び場などを教えてもらいます!
「ラーメンになりたい」DJさん、おすすめの店はここだ!
最初に登場いただくのは、月曜から金曜の夕方の番組「X-ing(クロッシング)」を担当するレディオ湘南の人気DJ、クラーク・カーターさん。いつも番組でご一緒させていただいてますが、音楽に関する知識は百科事典級。ちなみに、名前だけ聞くと「外国人?」と思っちゃいますが、川崎生まれの藤沢人です!
クラークさんに紹介していただくのは、「次に生まれ変わるなら、ラーメンになりたい!」と夢見るほど、大好物のラーメン。
番組でご一緒した後、お気に入りのラーメン店「らーめん 昇や」さんに、案内していただきました!
それでは、クラークさん、お店の紹介をお願いします!
「近所にあったら幸せを享受できるお店ですね。ご夫婦の阿吽(あうん)の呼吸で提供される料理の数々は、接客と同じようにいつも丁寧。隠れた名店はそのまま隠しておきたい……。教えたくないお店のひとつです」
では、「らーめん 昇や」さんのおすすめメニューは、どのようなものなのでしょうか。店主の鈴木昇さんにうかがいました。
「細麺を使った昔ながらの【支那そば】は代表的なメニュー。さっぱりしており、お酒を飲んだ後の一杯にもおすすめです。
それと、お客さんに好評なのが豚バラロールの大きなチャーシュー。高崎から取り寄せている美味しいと評判の豚バラ肉をクルクルと巻いて、それを4時間くらい、軟らかくなるまで煮込みます。その後、チャーシュー用の醤油タレの中につけ込み、冷やしてから、分厚く切ってお出ししています」
この大きなチャーシューを使ったメニューで評判なのが、まるでチャーシューで蓋をしたようなチャーハン【和田スペシャル】。ご近所でラーメン愛好家として知られる和田さんご提案のメニューだとか。
「最初はもう少しチャーシューを薄めに切って出していたのですが、崩れてしまってダメでした。それで、今ではこんなに分厚く切るようになりました」
これは味だけでなく、インスタ映えも間違いなしのメニューですね!
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■らーめん 昇や
所在地:藤沢市鵠沼神明3-9-8 協和ビル 1F
営業時間:11:00~15:00、17:30~23:00
定休日:水曜日
アクセス:藤沢駅北口から高山車庫行バス「上村橋」下車すぐ
地図 → Googleマップ
あの伝説の雑誌のカメラマン、おすすめの撮影スポットは?
次に登場していただくのは、あの伝説の雑誌『小悪魔ageha』の表紙写真なども手がけたことがある藤沢市在住のカメラマン、MIWAKATOHさん。大手レコード会社、雑誌など、人物撮影をメインに幅広く活動しているほか、パリの現代芸術の中心施設「ポンピドゥー・センター」で、「祈りの手」のシリーズ写真を展示するなど、海外にも進出しています。
MIWAさんとは、「レディオ湘南」のイベントなどでよくご一緒しています。
カメラマンのMIWAさんに紹介してもらうのは、もちろん、藤沢市内のおすすめ撮影スポット。忙しい仕事の合間に、写真を撮ってきてもらいました!
MIWAさんが出かけたのは、江の島のヨットハーバーの奥にある防波堤。
「学生時代、何か嫌なことがあったり真っ直ぐ帰りたくない時にふと立ち寄っていた場所。防波堤に座り海を眺めると、なんだか不思議と落ち着いた気持ちになる、大事な場所です。まっすぐに伸びるコンクリートと白い手すりに切取られた青空。そこで楽しむ人たちが映画のワンシーンのように思えます。錯綜している階段もドラマチック」
なお、この防波堤の上を西のほうに進むと、「時間帯により岩場に水がうっすらと溜まり、鏡の世界になります」という場所がありますが、現在、この場所は落石と荒天時の高波の危険もあり、「立入危険」区域になっています。
でも、せっかくのMIWAさんの作品、掲載させていただきますが、” 鏡の世界”を楽しむなら防波堤の上から眺めるのをおすすめします。
今回、もう1カ所、MIWAさんが足を運んでくれたのが、藤沢駅の南口と北口を結ぶ地下道。
「ぽっかりと光の口が空いていて、そこを通る人たちが次々にスポットライトを一瞬浴びる。それがたまらない」
アーティストならではの視点ですね。ちなみに、地下道を南口側に出てすぐの右側にある半円形の階段は、かつて、その上に江ノ電の藤沢駅があった名残です。ぜひ、チェックしてみてください!
藤沢は子育て環境も恵まれている?
さて、トリとして登場してもらうのは、地元の不動産屋「神明商事」の専務で、「レディオ湘南」でナビゲーターも務める穴水大介さん。生まれも育ちも藤沢という穴水さんには、ご自身が子どもの頃に遊び、パパとなった今も子連れで遊びに行く、「ファミリーで楽しめる藤沢の遊び場」を紹介してもらうことに。
穴水さんが、まず紹介してくれたのが、「蓮池公園」と「桜小路公園」です。
「子供の頃よく遊びました。泥まみれなりカエルやザリガニ、亀を追いかけた覚えがあります。親子2代でお世話になった公園です」
この公園は、江ノ電の柳小路駅から、鵠沼高校の裏手にまわった場所にあり、「鵠沼」という地名の発祥の地でもあります。
池に設置された案内板によれば、昔は境川が蛇行して流れており、その名残で、この付近には7つの沼がありました。
それらの沼には、冬になると鵠(白鳥の昔の呼び名)が飛来したことから「鵠沼」という地名になったということです。しかし、今ではその多くが埋め立てられてしまい、第一蓮池(蓮池公園)と第二蓮池(桜小路公園)を残すのみとなっています。
そのほか、穴水さんが紹介してくれたのは、日本のビーチバレー発祥の地とされる「鵠沼海岸」。
「子供の頃は、友達と何も持たず取りあえず海に行き、そこで遊びを創造していました」とのこと。
鵠沼海岸のビーチスポーツの活動拠点「サーフビレッジ」前の砂浜には14面のビーチバレーコートがあり、ボールも借りることができます。
藤沢は子育て環境も恵まれていますね。
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■桜小路公園
所在地:藤沢市鵠沼藤が谷4丁目
アクセス:江ノ電柳小路駅から徒歩7分
地図 → Googleマップ
藤沢の観光名所は?
最後に、藤沢の観光名所などをまとめておきます。なお、江の島エリアについては、「はじめての江ノ島観光 おすすめ名所10選」をご覧ください。
遊行寺
正式名称は清浄光寺。踊り念仏をしながら日本各地で布教活動を行った一遍上人(いっぺんしょうにん 1239~1289)のお寺であることから、一般に「遊行寺」と呼ばれています。
遊行寺境内の一遍上人の像
境内には東海道随一ともいわれる大きな本堂をはじめ、一遍上人の像や、開運と財運を招くとされる「宇賀弁財天」、遊行寺の寺宝を展示する「宝物館」などがあります。
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■遊行寺
所在地:藤沢市西富1-8-1
アクセス:「藤沢駅」北口から徒歩15分
地図 → 遊行寺ホームページ
引地川親水公園と引地川沿いの緑道
藤沢市内を南北に流れる引地川の中流域に位置する「引地川親水公園」には、湿性植物園や、藤棚、ツツジの丘、桜並木などが整備されていて、市民の憩いの場になっています。
そして、面白いのがこれ! 親水公園内を流れる引地川に架かる天神橋の欄干の上で、相撲を取るカエルたち。全部で10匹くらいはいますかね。
とってもユニークな相撲を取るカエル
行司役のカエルも
なお、公園から続く引地川沿いの緑道では、休日にはサイクリングを楽しむ人々も多く見かけます。
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■引地川親水公園
所在地:藤沢市大庭字中沢6510
アクセス・地図 → 藤沢市ホームページ
大庭城址公園
源頼朝が鎌倉に幕府を開く以前、鎌倉や藤沢一帯を治めていた大庭氏の拠点があったとされる大庭城址公園は、緑豊かな美しい公園として整備されています。
緑豊かな大庭城址公園
大庭城址公園の掘立柱建物址
じつは大庭氏時代のことは分かっていないことが多く、この地に本格的に築城したのは、室町時代の中期に、江戸城の前身となる城も築いたことで知られる太田道灌(おおたどうかん 1432~1486)だとされます。
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■大庭城址公園
所在地:藤沢市大庭字城山5230番1
アクセス・地図 → 藤沢市ホームページ
湘南T-SITE
以前は、どちらかというと地味な印象だった、藤沢市南西部の辻堂エリアですが、2011年にJR「辻堂」駅前に「テラスモール湘南」ができて、雰囲気がガラッと変わりました。
さらに、藤沢駅と辻堂駅の中間地点に「湘南T-SITE」が2014年にできたことによって、辻堂はオシャレな印象の街になりました。
湘南T-SITE
「湘南T-SITE」は、本・映画・音楽などのカルチャーを通じてライフスタイルを提案する複合商業施設で、蔦屋書店を中心に、カフェ、ビューティーアイテム、服飾・雑貨などのお店があります。
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■湘南T-SITE
住所:藤沢市辻堂元町6丁目20番-1
アクセス:「藤沢駅」北口から「辻堂団地」行バス、「藤沢SST前」下車、徒歩1分
地図 → 湘南T-SITEホームページ
白旗神社など、源義経にまつわる史跡
歴史好きにおすすめなのが、源義経にまつわる史跡です。
伝 義経首洗井戸
小田急江ノ島線の「藤沢本町」駅から300mほどの「白旗神社」には、義経が神様としてまつられており、白旗神社の200mほど南に位置する本町白旗交番の脇の小道を進んだ先には、「伝 義経首洗井戸」があります。
兄である頼朝と対立し、腰越から先の鎌倉に立ち入ることを許されなかった義経は、後に奥州平泉で自害し、首になって腰越に送られてきました。
言い伝えでは、首実検の後に腰越の浜に捨てられていた義経の首は白旗川を潮にのってさかのぼり、里人に拾われて井戸で清められたとされます。その後、義経は神として白旗神社に祀られたのです。
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■白旗神社
所在地:藤沢市藤沢2丁目4
アクセス・地図 → 白旗神社ホームページ
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