男性社会を生きるバツイチ女性を襲う、経済的不安
バツイチを狙う詐欺に要注意
女性の場合、自分の資格や特技を活かした仕事に就きたくても、一度キャリアが断絶してしまうと希望に合った仕事はなかなか見つかりません。希望職種どころか、正規社員になれないことも多々あり、安定した仕事自体に就くことができないケースもよくあります。バツイチ子持ちで子どもがいた場合、働ける時間に制限があったりするので、さらに職種や業種が狭まり、働き方もセーブされてしまいます。そういった状態から起こる経済危機を打開するために、再婚を考えるバツイチの女性も多いのは事実です。
実際、離婚をしたときにはすぐに再婚したいと思うなんて思ってもみなかった……という人も、経済的な理由で男性の力を借りる必要がでてきてしまうのです。
そういった背景を知ってか、40代のバツイチ独身女性を狙った詐欺も起きています。
40代バツイチ女性を狙う、詐欺とは
40代のシングルを狙う詐欺が起きている
実際に話を聞いた例だと、当時40代のバツイチ独身女性のAさんは、離婚後、仕事がなかなか見つからないと悩んでいました。彼女は、当時の夫の浮気が原因で離婚をし、3年ほど派遣社員として働いてきました。しかし、このままでは貯金も底をついて生活ができなくなると焦っていました。実際、一人で生活をしてみてわかったのは、若いときの結婚市場とは違うということでした。Aさんは美人なので、また独身に戻っても恋愛だって結婚だって、昔のようにうまくいくと思っていたけれど、いいなと思う人はすでに既婚者。やっと見つけた人は年収や学歴が低かったり、親と同居だったりと自分が望む人にはなかなか出会うことができません。
そんなとき、Aさんにやさしく声をかけてきたのが詐欺師のBでした。彼は年下でなかなかのイケメンで、会社経営者ということでした。Bさんとは
SNSで知り合ったので最初は警戒をしていたのですが、彼の方がどんどん押してくるタイプということもあって、ついつい彼の情熱に負けほどなくいい関係になりました。そして「一緒に住もう!」と彼の甘い言葉にすっかりその気になり2人でマンションを見に行きました。何件かまわった後で良い物件が見つかったのでそこに決めたそうです。
マンションの賃貸契約は彼の名義ですることになったのですが、すぐに動かせるお金がないとのことだったので、「一緒に住むのだからこのくらいなら払っておくか」と思い彼の口座に50万振り込みました。
結果、その日から連絡が取れなくなったそうです。それだけではなく、すべての連絡先が使えなくなったそうです。そこで彼女はやっと気づきました。「やっぱりそうだったのか。これは詐欺だったのか」と。
相談に乗ってくれたり、優しく接してくれたりすると、男性に対して気持ちが揺らいでしまう女性は少なくありません。特に、バツイチや独身の40代は、この先のことを考えて一刻も早く結婚・再婚をしたいと思っているので、男性の金銭的な要望にも、すぐに応えてしまうのです。
「好条件はありえない」と警戒するくらいが丁度いい
そういった詐欺に合わないためには「うまい話には気をつけろ!」が基本です。あまりにもできすぎた話が出たら警戒すべきです。たとえば、自分が理想としているような人でお金持ちで親とも別居できる、仕事もしなくていいから専業主婦になってくれ、というような話は、そう簡単に起きることではありません。そんな条件のいい男性は、普通は40代前後になるころには結婚をしている場合が多いので、まずは「ありえない」と考えて間違いないでしょうし、ある程度関係が深まって来たら、「なぜ今まで独身だったのか?」を聞いてみてください。
相手が身分証や社員証などを見せてきたり、住所を教えてくれるようなら少しは安心ができると思います。とはいえ、身分を偽ることもできますし、住所を教えるだけでは100%安心というわけではありません。万が一を考えて慎重になりすぎるくらいでいいのではないかと思います。
信頼できる人の紹介で、頼れる第三者を置いておく
そういった不安を取りのぞくためにも、信頼できる人に紹介してもらうという手もあります。あるいは会員の身分をしっかり確認している結婚相談所からの紹介を受けるのもいいでしょう。他人のフィルターを通すことで、相手の人物像も冷静に見ることができますし、何か困ったことがあったときに一人で抱え込まずに済み、相談しやすくなります。
むしろ、そういった客観的な意見を言ってくれる人を近くに置くことこそが、再婚への近道かもしれません。バツイチ女性はひとりで悩みを抱え込みがちですが、そういった前向きに進むためには、他人を頼ってもいいと私は思います!
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