快適な眠りをサポートする「睡眠アプリ」
いつもの睡眠の質をもっと高める快眠アプリ。あなたに合ったものを探してみましょう
眠れない夜は、寝ようと焦れば焦るほど眠れなくなるという悪循環。ゆっくりできる夜ぐらい自然と深い眠りにつきたいものです。そして質のよい睡眠をとって、気持ちよく目覚めるのが理想ですね。
眠れない夜とはおさらば! 清々しい朝を迎えるために試していただきたい、「睡眠アプリ」をご紹介します。
呼吸を整え熟睡を助けるアプリ:「ツーブリーズ(2breathe)」
血圧や脈拍、消化など生きるために絶対必要な体の働きは、「自律神経」によってコントロールされています。自律神経は無意識下でも働いていますが、一つだけ、自分の意思でも変えられるものがあります。それは「呼吸」です。呼吸を意識していないときや眠っている間は自律神経がコントロールしていますが、息を止めたり深呼吸したりは自分の意思でできます。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。交感神経は「昼の神経」ともいわれていて、呼吸を早く浅くしたり、目を覚ましておいてくれたりします。逆に副交感神経は「夜の神経」とも呼ばれ、呼吸を大きくゆっくりし、グッスリ眠らせてくれます。呼吸法についてもっと知りたい方は、「気持ちを楽にする呼吸法!寝床でできるストレス解消術」も併せてご覧下さい。
「眠る前にリラックスするとよく眠れる」といわれていますが、なかなか緊張がほぐれない人が多くいます。そんな人にお勧めなのが、アプリと連動するウェアラブル機器「ツーブリーズ」です。「ツーブリーズ」は呼吸を整えることで交感神経を鎮めて、睡眠の質を高めてくれます。
アプリをダウンロードして、ウェアラブルセンサーが付いたベルトをお腹に取り付けます。センサーが呼吸の動きを感知して、画面に表示してくれます。アプリのガイドに従って呼吸すれば、自然にゆっくりした呼吸になります。あとは目を閉じて眠るだけ。呼吸をうまくアプリに同調できると、リラックスして寝つきが良くなります。目覚めたらアプリで、呼吸の同調率と眠るまでの時間を確認しましょう。私の場合、呼吸数が1分間に12回で安定すると、眠りに落ちるようです。一晩では効果が実感できなくても、2週間ほど続けると、だんだんリラックスできるようになり、寝つきが良くなります。説明書によると、夜中に目が覚める「中途覚醒」の人は、日中にも使うと良いそうです。特にストレスが原因でよく眠れない人は、ぜひこのアプリ+ウェアラブル機器の「ツーブリーズ」を試してみてください。
●「ツーブリーズ(2breathe)」の詳細
定価:2万円
対応基本ソフト(OS):iOS 8.4以上
ツーブリーズ(2breathe)公式サイト
販売元:ねむログ(帝人グループ会社)
いびきがうるさい!そんな方におすすめのアプリ:「いびきラボ」
いびきや寝言、歯ぎしりは自分では気づきにくいものです。他の人に指摘されてはじめて気づくことが多く、恥ずかしい思いをしたことがある人もいることでしょう。イビキなどが原因で、友人との泊りがけの旅行を避けてしまう人もいます。そんな人たちにお勧めなのが、いびき対策アプリ「いびきラボ」です。「いびきラボ」は、音波分析を使っていびきを録音・測定します。寝言や歯ぎしりも録音してチェックできます。
使い方は簡単です。まず、アプリをインストールしたら、画面に従って設定します。眠るときにスタートボタンを押したら、マイクを自分に向けた状態でデバイスをベッドの枕元やサイドテーブルなどに置きます。一晩使ってもバッテリーは1~3割ほどしか減りませんが、心配なら充電器に接続しておきます。目覚めたら結果を確認します。いつ、どのくらいの音量でいびきをかいていたかがグラフで表示されます。おそらく「騒がしい」~「大音量」のレベルが、いびきと思われます。オーディオサンプル付きなので、自分のいびきを聞いてみてください。独自の指標である「いびきスコア」もチェックしましょう。
「いびきラボ」が優れているのは、いびきの変化を確認できるだけではなく、「いびき対策」の情報を提示してくれる点です。「いびき対策」には、あご矯正ストラップやいびき対策まくら、マウスピース、鼻腔拡張テープ、CPAP(持続陽圧呼吸療法)などの項目があります。試したいびき対策の効果をテストして、対策なしの夜と対策ありの夜を比べ、自分に合ったいびき対策を探してみましょう。また、「いびき要因」には、体重やアルコール、乾燥、疲労、鼻づまりなどの項目があります。たとえば、飲酒した日にいびきがひどくなるのなら、お酒の量を減らしたり飲み終わる時刻を早くしたりしてください。いびきを治す方法については、「彼氏に聞かれるその前に!「いびき」を治す方法 まとめ」も併せてご覧下さい。
●「いびきラボ」の詳細
基本ソフト(OS):iOS 7.0 以降、Android 4.0.3 以降
料金:無料(プレミアム版は有料)
サイズ : 56.8 メガバイト(MB)
ダウンロードサイト:iTunes、Google Play
販売元:Reviva Softworks Ltd
自分に合った睡眠方法が見つかるアプリ:「ベッドタイム」
iOS には時計アプリが標準でついていましたが、iOS 10 では時計アプリに「ベッドタイム」が追加されました。「ベッドタイム」は起床時刻のアラームだけでなく、就寝時刻前の決まった時間にリマインダー(通知)を送ってくれます。また、標準ソフトの「ヘルスケア」と連動して、睡眠分析も行えます。設定は、時計アプリの下段のメニューバーより「ベッドタイム」を選んで行います。起床時刻やアラームをオフにする曜日、必要な睡眠時間、就寝前のリマインダーを届ける時刻、アラーム音などを決めます。就寝前のリマインダーは、就寝時刻とその15・30・45・60分前の中から選べます。目覚ましアラームには、バイブレーションが8種、サウンドが9種類あります。サウンドはどれを選んでも、ここちよく目覚められそうです。
就寝前のリマインダーが届いたら、それまでしていたことをやめて、スリープセレモニー(入眠儀式)を行いましょう。スリープセレモニー(入眠儀式)とは、眠る前に行う一連の行動のことです。この行動を習慣化すると、活動的だった脳や体が眠る準備を始めます。イチロー選手が打席に入る前に行う「ルーチン」と同じようなものです。スリープセレモニー(入眠儀式)では、刺激が強いもの以外なら何をしても構いません。パジャマに着替えたり歯を磨いたり、トイレに行ったりすることも、順番を決めて行えば立派なスリープセレモニー(入眠儀式)です。他にも、照明を暖色系にかえたり、アロマオイルをたいたり、ぬるめのお風呂にはいることも良いでしょう。
「ベッドタイム」の画面では、1週間分の睡眠時間がグラフで見られます。さらに詳しく睡眠状態を見たいときは、グラフをタップして「ヘルスケア」に移りましょう。ここでは、日・週・月・年別の睡眠時間をチェックできます。
● iOS10 について
iOS ソフトウェアをアップグレードする
睡眠の質を高めたい方はぜひ一度これらのアプリを試してみてはいかがでしょう。「いびきラボ」で自分のいびきを聞いてみるだけでも面白いかと思います。今回は睡眠アプリについてご紹介してきましたが、質の高い睡眠をとるために「よりよく眠るためには、パジャマを着て寝たほうが良い」も併せてご覧下さい。