宝塚ファン/宝塚歌劇団 トップスターの変遷

星組トップスター・北翔海莉、妃海風―退団(4ページ目)

2016年11月20日、星組トップスター・北翔海莉さん、トップ娘役・妃海風さんが、グランステージ『桜華に舞え』-SAMURAI The FINAL-、ロマンチック・レビュー『ロマンス!!(Romance)』の千秋楽(東京宝塚劇場)に宝塚歌劇団を退団しました。

桜木 星子

執筆者:桜木 星子

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妃海風 略歴

妃海風さんは、2009年宙組公演『薔薇に降る雨』『Amour それは…』で初舞台を踏みました。同期生には、月組トップ娘役・愛希れいかさん、宙組トップ娘役・実咲凜音さんらがいます。

初舞台後、星組に配属。
2015年、夢咲ねねさんの後任として星組トップ娘役に就任。お披露目公演は『大海賊』『Amour それは…』(全国ツアー公演)でした。

愛称、ふうちゃん。

妃海風 主な舞台歴

星組新人時代
2011年『メイちゃんの執事』山田多美
2012年『めぐり会いは再び2nd~Star Bride~』新人公演・シルヴィア・ド・オルゴン(本役・夢咲ねね)*新人公演初ヒロイン 
2013年『南太平洋』ネリー*初ヒロイン
2013年『ロミオとジュリエット』新公・乳母(本役・美城れん)
2013年『日のあたる方(ほう)へ ―私という名の他者―』マリア*ヒロイン
2014年『眠らない男・ナポレオン ―愛と栄光の涯に―』ポーリーヌ、新人公演・ジョセフィーヌ(本役・夢咲ねね)*新公ヒロイン 
2014年『太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~』フランソワーズ
2014年『The Lost Glory ―美しき幻影―』エヴァ
2014年『アルカサル ~王城~』マリア・デ・パデリア*バウヒロイン
2015年『黒豹の如く』アルヴィラ

星組トップ娘役時代
2015年『大海賊』エレーヌ
2015年『ガイズ&ドールズ』サラ・ブラウン
2016年『LOVE & DREAM』
2016年『こうもり』アデーレ
2016年『One Voice』
2016年『桜華に舞え』大谷吹優

妃海風 新人時代

『LOVE & DREAM』

(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ(C)宝塚歌劇団 (C)宝塚クリエイティブアーツ

華やかで明るくチャーミングな妃海風さん。何よりも、笑顔が素敵です。
新人時代は、『ノバ・ボサ・ノバ』新人公演のビーナスや、『ダンサ・セレナータ』新人公演のアンジェリータなどでかっこいいダンスを、『オーシャンズ11』新人公演のエメラルドなどでは大人っぽい歌を披露。また『ランスロット』では幼ランスロット役で少年役を演じるなど、様々な色の役を与えられました。

歌える、踊れる、芝居のできる三拍子揃った娘役として注目を浴びていた妃海風さん。『めぐり会いは再び2』の新人公演のシルヴィアで、新人公演初ヒロインを果たします。

バウ公演初ヒロインは『南太平洋』のネリー。初ヒロインの相手役が専科の轟 悠さん……というのは、おそらく妃海風さんが初。宝塚のトップ・オブ・トップを相手に、堂々とした演技で、大抜擢に応えました。

『太陽王~ル・ロワ・ソレイユ~』では、柚希礼音さんの相手役の一人であるフランソワーズで美声を聴かせ、『アルカサル ~王城~』では、ヒロインのマリアを巧みな演技で好演しました。

新人公演やバウホール公演のヒロインを務めながらも、『ロミオとジュリエット』新公の乳母や『The Lost Glory ―美しき幻影―』のエヴァ(主役の母親役)といった役も与えられました。可愛くきれいな役だけではない、様々な役を演じられる演技力を認められていました。

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