親しい間柄を表す「お茶」

実はお茶は仏教とかかわりが深い

実はお茶は仏教とかかわりが深い

香典返しとは、葬儀の際にいただいたお香典に対し、報告とお礼を兼ねてお返しする品物のこと。香典の半額程度の品物を返礼として贈る「半返し」という慣習は、もともと忌明け際、葬儀に協力していただいた地域の人たちに餅や饅頭、食事などをふるまっていたことから派生しているといわれています。戦後、葬儀の形が合理化するにつれ「軽い」「保存ができる」「返品可」「後に残らない」品物が好まれるようになり、タオルなどの繊維製品や日本茶が好まれるようになりました。

中でも「お茶」は、全国的に広く使われる香典返しの商品。「万人受けする」「さまざまな価格帯がある」等の理由のほか、「茶飲み友達」という言葉があるように親しい間柄を表すアイテムというポジションを確立しているからでしょう。また、「仏教と関わりが深いため仏事と相性が良い」という点も、香典返しの定番商品となった理由のひとつだといえます。
日本茶の伝来には仏教の高僧が深く関わっており、中でも禅宗では僧の修行に用いられていました。次第にお茶は五臓に効く施薬として寺院の門前などで売られるようになり、人々の間で普及するようになります。寺院の本堂や仏壇にも「茶湯器」という仏具があるように(宗派により異なる)、「お茶を通じて仏縁をいただく」そんな意味もお茶にはあるようです。

最近の香典返し事情

香典返しの定番商品ともいえるお茶ですが、「葬儀のお茶は美味しくない」という風評により敬遠する人がいたり、「日本茶はほとんど飲まない。コーヒーや紅茶ばかり」という家庭が多くなり、香典返しにお茶以外の商品を選ぶ人が増えてきました。
最近のキーワードは「軽量」「小分け」「簡単」。核家族化、高齢者だけの世帯、単身者が増え、使い勝手を重視した商品が選ばれる傾向があります。例えば椎茸・鰹節・昆布などの乾物や、クッキー・煎餅などのお菓子であれば、個別包装や使い切り包装されているものなどがベター。カレーやスープのレトルトパックといった消費しやすい商品も人気です。

香典返しに商品券はあり?なし?

結論から言ってしまえば「あり」です。商品券や金券は、金額が明確であるため以前は避けたほうが良いといわれていましたが、最近は合理的だという考え方から使用する人が増えてきました。中には「このあたりは商品券が主流」という地域もあります。
また近年は全国的にカタログギフトも増えています。「商品券だと金額が露骨に示されるので抵抗あるが、合理的なものを送りたい」という人や、「嗜好が多様化しているので、品物を選ぶのが面倒」という人に好まれています。


香典返しの選び方と最新トレンド

「即返し」が増えたお香典返し事情

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