通夜・葬式・火葬の手順/葬儀の手順・手続き

「即返し」が増えたお香典返し事情

お香典返しといえば、四十九日後に渡すものとされていましたが、最近葬儀の当日に渡す「即返し」が増えてきました。なぜ当日渡しが増えたのでしょうか、その業界事情とは?

吉川 美津子

執筆者:吉川 美津子

葬儀・葬式・お墓ガイド

返礼品の持ち込みが少ないわけ

返礼品はお香典持参の有無にかかわらず、参列者全員に渡します。
返礼品はお香典持参の有無にかかわらず、参列者全員に渡します。余ったら返却できますので、余分に注文しておきます。
ブライダルの場合、引き出物の持ち込みをするカップルも多いようですが、お葬式の場合、返礼品を別の場所で買って持ち込みをするというケースは滅多にありません。なぜならお葬式の場合は時間がないから。亡くなった次の日には通夜、早い場合には当日に通夜となります。そのため、返礼品(会葬御礼品・500円~1500円程度の品)は注文してすぐに納品することが求められます。しかも100個、200個、300個単位で……。これだけの数を即納品するためには、業者は在庫を常に抱えている必要があるだけでなく、それを運ぶ人材、また通夜・葬儀をサポートする人材も必要になります。
そのため、喪主や遺族が葬儀社を介せずに自ら準備をしたり持込をするケースがほとんどありません。そこがブライダルと大きく異なる点で、葬儀社を選ぶと自動的に出入りのギフト業者へ依頼するシステムになってきます。


次ページでは、最近のお香典返し事情についてご説明します。
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