最新型LED照明器具、より省エネで自然に近い明るさに
最新型LED照明器具は、古い照明器具に比べて省エネです。シーリングライトでみてみるとlm/W(ルーメン パー ワット:1ワット[W]当たりで得られる光の量[lm]を指し、数値が大きいほうがより効率がよい)の値が、10年前の照明器具より格段に向上しています。もう1つの「あかりの質」の指数として演色性(Ra)があります。対象物が自然光で照らしたときと同じ色に見えたら、それはRa100となり最高値になります。逆に色の見え方が悪いほど数値が小さくなります。
住宅ではRa80以上が好ましいと推奨されていて、最新型LED照明器具であればRa90台の照明器具も登場し、LED照明器具は進化し限りなく自然光に近づきました。機能とともに省エネ性、あかりの質は日々進化しているのですね。
従来LEDと演色性の高いLEDによるあかりの違い
あかりのバリエーションが広がるLED照明器具
1部屋に1つの照明器具で明るさを得る一室一灯から、最新型LED照明器具では複数の照明器具を組み合わせるメリットが大きくなり、多灯分散が身近になりました。従来光源の一室一灯と、消費電力が低いLED照明器具を組合せた多灯分散を比べると、実は多灯分散のほうが消費電力が抑えられます。デザイン性も富み、例えばシーリングライトとダウンライト、フロアライトやブランケットライトとダウンライトで、照明器具のコーディネーションを楽しめることも。自宅のあかりをすべてLED照明器具でできるようになったのです。
LED照明器具の多灯分散の一例
ダウンライトでも生活に最適な「あかりの色」を
前述のシーリングライトのようにLEDの特徴である光色の切り替えが、ダウンライトでもできるようになりました。最新型LEDダウンライトであれば、通常の壁スイッチを押すだけでリビングであれば3色にしたり、キッチンや洗面所であれば2色にしたりと、光色の切り替えができます。
最新の住宅用LED照明器具では、それが簡単に切り替えできるようになり、上質な色合いが暮らしに身近になってきたと言えます。
より暮らしに安心が生まれるLED照明
明るさ、色合い、あかりの広がりなどがコントロールできる最新型LED照明器具は、いくつものあかりを組み合わせ、いつでも心地よいあかりの空間を実現するための大切な要素とも言えます。必要なところに必要なあかりを設置し、家中の複数の照明器具をすべてお手持ちのタブレットやスマートフォンであかりのコントロールをできることも、近い将来の実現にむけてLED照明器具は進んでいます。例えば、家族はダイニングに集う食事の時間、食卓の色温度を作業性の高い昼白色~昼光色から食事がおいしく見える電球色に変え、消し忘れた子供部屋の照明を消し(もしくは調光で5%にすることも)、そろそろご主人が帰宅するのでエクステリア照明を点灯しあかりでお出迎え(人感センサも有効です)。これらの操作を手元のスマートフォンなどでもできることになるでしょう。
ご自宅の照明器具が10年を超えていたら、最新型LED照明器具にリニューアルして、安心で快適な暮らしを実現してみませんか? 実際の照明器具は下記のショールームでご体感ください。
【ショールーム情報】
●NECライティング
●オーデリック
●コイズミ照明
●大光電機
●東芝ライテック
●パナソニック
※一般社団法人 日本照明工業会・住宅リニューアル小委員会
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