安曇野の寺・神社を自転車でめぐる
大糸線の穂高駅周辺は、最近のわたしのお気に入りエリアです。穂高神社をはじめとするパワースポットもあるし、北アルプスを眺めながらレンタサイクルをかっ飛ばすのが、最高に気持ちがよいからです。素敵な高原のリゾートで、いい美術館やおしゃれなカフェなどもたくさんありますが、実は歴史が古く、昔の人の信仰の名残である道祖神もあちこちで見られます。
雨上がりの安曇野。美しい湧水が流れる水路が、あちこちで見られる
碌山美術館
明治12年に安曇野に生まれた彫刻家の荻原守衛(碌山)の作品を展示するために、昭和33年に建てられた美術館です。森の中の教会のような建物で、今見ても、とてもおしゃれ。碌山さんの作品は、ロダンの彫刻に似た、リアルで力強いものです。
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蔦がからまる古い教会のような碌山美術館
住所:長野県安曇野市穂高5095-1
電話:0263-82-2094
開館時間:
9:00~17:10(3月~10月)
9:00~16:10 (11月~2月) ※入館は30分前まで
休館日:
無休(5月~10月)
月曜日と祝祭日の翌日。12月21日~12月31日(11月~4月)
料金:大人700円、高校生300円、小中学生150円
見所その2
大王わさび農場
安曇野には、北アルプスから流れ出す湧水の水路がいたるところにあります。それを利用して、わさびが作られており、こちらは、その大規模な農場です。一番の見所は、清流沿いにある水車小屋。黒澤明監督が「夢」という映画を撮るために作ったセットがそのまま残されたもので、今では、安曇野を象徴する風景のひとつとなりました。
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大王わさび農場の水車小屋。映画の世界がそのまま残っています
■大王わさび農場
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大王わさび農園内の大王神社
電話:0263-82-2118
営業時間:4~6月 8:30~17:20
7・8月 8:30~18:00
9・10月 8:30~17:30
11~2月 9:00~16:30
3月 9:00~17:20
定休日:無休
入園料:無料
見所その3
各所の道祖神
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しっかりと手を握り合う、仲良しカップルの道祖神
見所その4
穂高神社
穂高駅の近くにある美しい神社で、毎年9月には、船をかたどった大きな山車を引き回す「御船祭り」が行われます。なぜ、こんな山奥の神社で船のお祭りなのか? それは、この神社の祭神である穂高見神(ほたかみのかみ)が、海神族の安曇氏という氏族の神様だからです。その安曇氏が住んでいたため安曇野という地名なのですが、もともと安曇氏は、北九州の志賀島周辺に栄えて海運を司り、朝鮮半島とも文化交流があった氏族でした。それが何らかの理由で住んでいた場所を離れ、流れ流れて、この山奥に住むようになったのだとか。安曇氏が栄えたのは、遠い遠い昔、飛鳥時代のお話で、それ以降、安曇氏がどうなったのかは、謎に包まれています。
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穂高神社。近年、式年遷宮が行われたため、建物は真新しい
■穂高神社
住所:長野県安曇野市穂高6079
電話:0263-82-2003
拝観料:無料
最後のお蕎麦を駅前で
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一休庵で、お帰り前に最後のお蕎麦を
駅前の蕎麦屋さんなんて美味しくない、というイメージをお持ちの方も多いでしょうが、一休庵さんには、それは当てはまりません。名物は安曇野特産のわさびが効いたアルプスわさび蕎麦ですが、わたしは普段から大好物の鴨せいろをいただきました。まったりしたつゆが、なかなかの美味でした。
■ 一休庵
住所:安曇野市穂高5957-4
電話:0263-82-8000
営業時間:11:00~19:30(12~3月は、19:00まで)
定休日:月曜日(祝日の場合翌日)
値段の目安:鴨せいろ1260円
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