損害保険/損害保険関連情報

熊本地震 損害調査の現場から その2(2ページ目)

今回は、熊本地震で活躍した損保会社調査担当の、現地での経験をお聞きするインタビュー第2弾。現地を見てきたからこそ、伝えたいという担当者の「思い」とは?

清水 香

執筆者:清水 香

火災保険の選び方ガイド

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被災後のお金の問題は大きい。地震保険は入ったほうがいい

地震はもはや日常。今こそ備えを進めておきたい

地震はもはや日常。今こそ備えを進めておきたい

清水 最後にIさんが今回感じたことで、多くの方にお伝えしたいことをお聞かせください。

Iさん 地震保険は、地震により約款で定められた一定以上の被害が生じたときに保険金が支払われるものです。一部損など小規模な損害でも保険金は支払われますが、地震保険の価値が本当にわかるのは、かなりの被害を受けたときです。被災者の方々は、生活基盤を奪われ、経済的にもかなり厳しい状況におかれてしまいます。仕事面も、メンタル面でもです。それでも当面の生活資金が必要になるので、すぐに助けとなる地震保険金が支払われると、本当に喜んでもらえます。「入っていてよかった」と。

清水 本当に厳しい状況ですから、当面でもお金のめどが立つことで希望持つことができますね。

Iさん 現場を知っているからこそ、そう思います。被災地はそれだけ大変な状況なのです。新たに現実的な生活を送っていくためには、早期に資金のめどがつくことはとても重要です。

清水 たくさんの被災者に会ってきたからこその実感ですね。

Iさん 今回、被災地のすべてのお客様に電話をし、手紙も出しました。その結果、すべてのお客様と連絡を取ることができ、保険金の支払いも震災から3か月ほどでほぼ完了しました。私たちはできるだけ現地に早く入って、いち早くお客様にお会いし、早く保険金を受け取っていただきたいのです。そしてお客様の安心を取り戻すお手伝いができればと思っています。

清水 Iさんをはじめとしたスタッフの方々の熱い思いが、地震保険制度、そして被災した方々を支えているのですね。

Iさん 大きな不安を抱えている中で、私たちが伺うことで安心していただけるお客様は多いです。ですから、被災後の対面での損害確認は大変であっても、お客様のご期待に応えられるよう、努力し続けたいと思います。

清水 Iさんの熱い思いに共感しました。今日はありがとうございました。

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