自動車保険のロードサービスとJAFでは対象が違う
自動車保険のロードサービスとJAFの違いを理解し、最適な契約方法を検討しましょう
自動車保険のロードサービスは契約車両が対象のため、他人が契約車両を運転していたときでも、サービスを利用することができます（運転者限定条件がある場合は要確認）。一方、契約者が別の車を運転していたときには、自分が契約している自動車保険のロードサービスを利用することはできません。
JAFのロードサービスは会員が対象のため、会員が所有していない車、例えば、友人の車、会社の車、レンタカーを会員が運転していたときでも、サービスを利用することができます。また、会員が運転していなくても同乗しているだけでも利用可能です。一方、会員本人しかサービスを利用できないため、家族で1台の車を利用していても、会員本人が運転または同乗していないときには、家族会員になっていない家族はサービスを利用できないということになります。
サービスを付帯する費用の違い
自動車保険ではロードサービスを自動付帯としている保険会社が多く、そうした自動車保険の保険料にはロードサービス分は実質的に含まれていて、追加の保険料が必要な訳ではありません。一部の自動車保険ではロードサービスの付帯を選ぶことができ、ロードサービスの有無による保険料の差は年間で数千円程度となっています。JAFでは個人会員になるための費用として、入会金2,000円（※）と年会費4,000円が必要です。個人会員と同居または生計を一にする家族は、1名ごとに年会費2,000円で家族会員になることができます。家族会員は入会金無料です。
※ 入会金割引制度があり、入会時に複数年分の会費を一括で支払う、入会と同時に自動振替を申し込むなどの方法により適用を受けることができます。例えば、5年分の会費を一括で支払うと、入会金は無料になります。
無料で利用できる範囲の違い
自動車保険、JAFともにロードサービスの利用料金はかからないのが基本ですが、それぞれ無料には利用回数や距離などの制限があり、どちらが有利と一概には言い難いです。代表的なサービスの無料の範囲を以下の表にまとめました。
ロードサービス 料金無料範囲の例
例えば、バッテリー上がりの応急作業を見ると、自動車保険のロードサービスでは保険期間中1回などと回数制限を設けている保険会社もあれば、回数無制限としている保険会社もあります。JAFでは回数無制限となっています。
また、レッカーけん引を見ると、無料には距離などの制限があり、自動車保険のロードサービスでは保険会社の指定工場までは距離に関係なく無料としている保険会社も多いです。一方、顧客の希望先までの場合は制限を設けているところが多く、保険会社によりかなりバラつきがあります。JAFでは一律15kmまでが無料となっています。
全体的に見ると、トラブル時の応急作業では、自動車保険のロードサービスでは利用回数などの制限があるサービスも多いのですが、保険会社によっては制限が比較的少ないところもあります。JAFは利用回数の制限がないのが強みです。一方、レッカーけん引の距離制限に関しては、JAFに比べ保険会社に優位性があるようです。
自動車保険とJAFのロードサービス。両方に入るメリットはあるのでしょうか。次のページで見てみましょう。
