乳児育児/赤ちゃん育児のお悩み解決

赤ちゃんの便秘解消法と改善する離乳食

赤ちゃんの便秘解消法と改善する離乳食について解説します。「赤ちゃんのうんちが出ない」よくある健康上のトラブルです。病院を受診するほどでもないのですが、いつもより排便の回数が減り機嫌が悪かったりすると、心配ですね。赤ちゃんの便秘にはどのように対応すればよいのでしょうか。

田宮 由美

執筆者:田宮 由美

子育てガイド

赤ちゃんの便秘は綿棒浣腸や離乳食で改善するの?

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便秘は健康上のトラブルです。受診するほどでもない、でも赤ちゃんがぐずって苦しそうな場合、親は心配ですね

■赤ちゃんの便秘解消法・目次■

赤ちゃんの便秘症状とは?何日排便がないと便秘?

赤ちゃんの排便回数は、運動量や腸の長さ、授乳量によって個人差が大きく、一概にどれくらいの期間うんちが出なかったら便秘、と決めつける事は出来ません。ですが、うんちをする間隔がいつもよりあき、下記のような症状が見られたら、便秘と思ってよいでしょう。

・機嫌が悪く、いつもぐずっている
・お腹が張ってきている
・授乳や離乳食の量が減ってきている
・授乳や食事の後に吐く
・便に血が混じる

赤ちゃんの便秘を解消する方法

便秘の症状が見られたら、早めに次の排便を促す方法を試してみてください。

便秘解消法1 お腹を「のの字マッサージ」する

お腹をやさしくマッサージ

お腹をやさしくマッサージ

便は「腸の右側から左、左下」と移動し排便されます。ですので、「時計回りにのの字を書くようにお腹をマッサージする事」は、赤ちゃんに便秘解消にとても効果的。特に入浴中などにすると効果が増すと言われています。

入浴時以外でしたら、ベビーオイルなどを使ってするとよいでしょう。スキンシップを楽しみながら、手のひら全体で優しくマッサージしましょう。

便秘解消法2 排便を促す赤ちゃん体操・運動をする

運動を促して便秘解消

運動を促して便秘解消

まだ自力で移動できない赤ちゃんの場合、親が足を持って、自転車をこぐように動かしたり、左右の足を順番に持ち上げたり、また体を横向きにひねって寝かし変えたりしましょう。

寝返りやイハイが出来る頃でしたら、おもちゃを進行方向に置き、名前を呼ぶ等し、活発な活動を促しましょう。

便秘解消法3 綿棒浣腸で肛門を刺激する

綿棒浣腸

綿棒浣腸

大人用の綿棒の綿部分をほぐして綿棒浣腸を作ります。ベビーオイルなどをつけて滑りをよくし、綿部分が入る位の長さを目安にそっと肛門へ挿入し、円を描くように刺激しましょう。

綿棒浣腸は直接便意を刺激するので、急に飛び散る様に排便されることがあります。綿棒浣腸は、赤ちゃんの下に布や新聞紙を引くなど、事前準備をきちんとしてから行いましょう。

便秘解消法4 糖水やマルツエキスを使用する

糖水は、お腹の中で水分を吸収する働きをするので、大腸に溜まっている便も柔らかくなり便秘解消に役立ちます。糖水は、湯冷ましに砂糖を5~10%の濃度になるように入れて作ります(100mlの水に5~10gの砂糖を溶かす)。人肌になるまで冷まして与えますが、1日60ml以内を目安にしましょう。1回20mlから30mlを2回か3回に分けて与えてもOKです。  

また市販されているマルツエキスも腸の収縮運動を促し、便秘解消になります。

 

オリゴ糖も腸内環境を整え、便秘解消には、有効ですが、市販されているものは、メーカーによっては添加物が使用されているものもありますので、成分表示をよく見てから購入しましょう。そして説明書に沿って使用してください。

便秘解消法5 専門医を受診する

以上の便秘改善策を試してもまだ排便がなかったり、便秘改善の兆候が見られない場合は、専門医を受診しましょう。赤ちゃんの便秘自体は病気ではありませんが、硬い便で肛門付近が裂傷し、出血したり、また別の病気が潜んでいる場合があります。

基本的には小児科でOKですが、出産して1ヶ月以内でしたら、出産した産婦人科を受診するとよいでしょう。病院では、浣腸をしたり、排便を促す薬も処方してもらえます。


赤ちゃんの便秘を改善するミルク・離乳食について

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運動や食事に日頃から気をつけ、便秘にならない生活習慣を心がけたいですね

赤ちゃんの便秘は、日常の生活習慣が要因となり起こることが多いです。便秘がちな赤ちゃんは、運動と共に、食事にも気を配り、日頃から便秘にならないように心がけたいものです。

離乳食開始前・授乳だけの赤ちゃんの場合

■粉ミルク育児の場合
粉ミルク育児の赤ちゃんはは、一般的に母乳を飲んでいる赤ちゃんより便秘しやすいと言われています。粉ミルクもメーカーごとに成分に差があり、赤ちゃんとの相性もあります。オリゴ糖が多いものなど、別メーカーの粉ミルクを試してみるのもよいでしょう。

■母乳育児の場合
もし母乳量が足りていない場合、便秘の原因となります。もし、体重が増えない、授乳間隔が短い等の場合は、粉ミルクを足してもいいでしょう。


離乳食が始まった頃の赤ちゃんの場合

離乳食初期は水分不足に注意

離乳食初期は水分不足に注意

生後6ヶ月くらいになると、果汁を与えるのが効果的です。離乳食初期は、水分不足なって便秘になることが多いので、積極的に水分補給をするように心がけましょう。


赤ちゃんの便秘改善に役立つ食材

・便を柔らかくする水分が多く含まれているもの
・大腸の煽動運動を引き起こす食物繊維が豊富なもの
・腸内で発酵し、腸の動きを活発化させる発酵食品

これらをもとに、赤ちゃんに使いやすい食材をあげてみましたので、離乳食の進み具合にあった調理法で与えてください。

・果汁・果物
・ジャガイモ・サツマイモ・かぼちゃ
・ほうれん草・にんじん・トマト
・プレーンヨーグルト……など


赤ちゃんが便秘にならない生活習慣を心がけて

赤ちゃんは便秘が続くと、排便時に硬いうんちで肛門を裂傷し、その痛みを嫌がって、余計排便をしなくなる事もあります。またお腹が張るので食事量が減り、更に強度な便秘になってしまう場合もあります。ですので、赤ちゃんの便秘は早めの対策、処置が大切です。

赤ちゃんのうんちは健康のバロメーター。言葉で症状を伝える事の出来ない赤ちゃんに代わって、お母さんが便秘のサインをしっかりキャッチすることが大切です。日頃から、食事のバランスや、睡眠時間、運動量などに配慮し、便秘にならないような生活習慣を心がけましょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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