「栄養ドリンク」と「エナジードリンク」夏バテ対策ならどちらを選ぶ?
暑さによる夏の疲れ、いわゆる「夏バテ」には、食事と睡眠をしっかりとって、水分補給を怠らないといった対策が有効です。しかし、理解はしていても理想通りにはいかないもの。たまる仕事に無理を迫られ…、ということもあります。そんな“非常事態”には、ドリンク剤を活用して乗り切るという人も多いでしょう。コンビニなどでもたくさんの商品が売られていますが、その中でも手に取ることが多いのは「栄養ドリンク」もしくは「エナジードリンク」ではないでしょうか。でも、普段飲んでいるのは栄養ドリンクなのか、それともエナジードリンクなのか? 区別がよく分からないという人もいるかもしれません。「味が好き」「元気が出そうだから」といった理由で選んでいる人もいるでしょう。しかし、真剣に夏バテ対策を考えるのなら、まず「栄養ドリンクとエナジードリンクの違い」を理解することから始めてみましょう。
栄養ドリンクは「医薬部外品」、エナジードリンクは「清涼飲料水」
まず、栄養ドリンクとエナジードリンクには、外観の違いがあります。ほとんどの栄養ドリンクはガラスの小瓶入り、エナジードリンクはアルミ缶に入った商品が多いので、外観によって見分けることはある程度できそうです。しかし、一番の違いは栄養ドリンクの多くは「医薬部外品」で、エナジードリンクは「清涼飲料水」である、つまり、カテゴリーが異なるのです。
栄養ドリンクのレーベル・パッケージ等をよく見ると、「指定医薬部外品」と表示され、含有成分と含有量が記載されていることに気がつくでしょう。「医薬部外品」とはその名の通り、医薬品よりは穏やかではあるものの、人体への効能や効果を持つことが認められたものです。フルスチアミン塩酸塩などは医薬品・医薬部外品ならでは配合できる成分で、「肉体疲労時の栄養補給」「滋養強壮」といった効能を持ち、商品レーベル・パッケージ等にもその効能を表示することができるのです。
一方、エナジードリンクは「炭酸飲料」「清涼飲料水」などと表示されています。成分はアルギニンなどのアミノ酸とビタミン類、糖質などが中心です。「炭酸を含んだ特徴のある味付けが好き」「清涼感や爽快感を得られるから好き」という方も多いかもしれません。
栄養ドリンクとエナジードリンクは、清涼感や味などの違いはありますが、好き嫌いだけではなく、上記のような違いを知った上で選ぶ必要がありそうです。
夏バテ対策を考えるなら「ビタミンB1」と「フルスルチアミン」に注目
では、夏バテ対策にはどのような成分がよいといえるのでしょうか。たとえば、夏バテ対策のスタミナ食材としてよく知られるウナギには、ビタミンB1が豊富に含まれていることが知られています。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるときに必要で、ビタミンB1が不足するとエネルギー不足を誘発して疲れの原因になることもあるのです。猛暑によって食欲が落ちる中、ビタミンB1を多く含むウナギや豚肉が夏バテ対策の効果的な食材とされている理由がここにあります。
ただし、ビタミンB1は水溶性で壊れやすく、体内に吸収されにくい性質を持っています。ビタミンB1を一度に大量に摂取しても、吸収できる量が限られていて、吸収しきれなかった分は体外に排出されてしまうのです。そこで、ビタミンB1の吸収されにくいという弱点を克服するために開発されたのが「フルスルチアミン塩酸塩(ビタミンB1誘導体)」です。
このフルスルチアミンを含有しているのが、栄養ドリンクである「アリナミンV」です。効率的にビタミンB1を摂取できるため、肉体疲労時の栄養補給におすすめです。夏場の体調管理の手助けとなる栄養ドリンクは、こういった成分や効能も考えた上で選んでいくことをおすすめします。
暑さに負けてしまいそうな疲労を感じていたり、ちょっと気だるい、やる気が出ない、でももうひとがんばりしなきゃ…と思ったら、栄養ドリンクでカラダに“元気”を与えてあげましょう!
アリナミンV (指定医薬部外品)
エネルギー産生に重要な役割をはたすビタミンB1誘導体フルスルチアミンをはじめ、ビタミンB2・B6などを配合。体が疲れているがもうひとがんばりしたいときなどによく効きます。ほどよい苦味に甘味と酸味を加えたミニドリンク剤。肉体疲労時の栄養補給、滋養強壮に。http://alinamin.jp/alinamin-v/index.html
ご使用に際しては、「使用上の注意」をよく読んで正しくご使用ください。
取材協力:武田薬品工業