企画力と確かな技術力を有する世界最強テレビメーカー

OLED方式の大画面テレビ55C6P

湾曲パネルを使用した同社のOLED(有機EL )方式4Kテレビ

2010年代に世界のテレビ生産のリーダーに躍り出た韓国のLGとサムスン。国内メーカーの製品が強い日本市場進出には長らく慎重な姿勢を見せていましたが、近年はそれが一転。

なかでもLGエレクトロニクスは、OLED(有機EL方式)や、ユニークなシネスコ画面の液晶テレビ等、日本メーカーのお株を奪う商品企画力と確かな技術力で意欲的に製品を投入し、量販店店頭での存在感を強めています。

ここではLGエレクトロニクスのテレビの特徴と選び方を紹介します。


2Kフルハイビジョンは完成度の高さとコスパが魅力

まず透過型液晶パネル使用製品から。4K/2K共にIPS方式を採用することが特徴です。日本メーカーの製品でIPSパネルを搭載している場合、パネルはLG製であることが多いと考えて差し支えありません。

量販店店頭での4Kテレビのコストパフォーマンスの高さは魅力ですが、セットとしてのトータルな画質を見た場合、目の肥えたユーザーに鍛えられて映像エンジンの完成度に優れる日本メーカーに一歩及びません。むしろ2Kフルハイビジョン中型画面の完成度の高さとハイコストパフォーマンスに魅力を感じます。

一方で興味深い製品が現れました。シネマスコープの画角(21対9)を持つウルトラワイド34V型液晶方式のモニター、34UC88Bです。しかも同社OLED 同様の湾曲画面。画素数は3440×1440と4Kにはやや足りませんが、ワンアンドオンリーな存在感と映像への没入感は映画ファンなら要注目です。

他にUSBTypeCに対応、5Gbpsのデータ転送と4K@60p映像信号出力、60w電力供給に対応の4K多機能モニター27UD88Wも、映像ファンは注目したい製品と言えるでしょう。


現在唯一の大画面OLED方式テレビ

OLED(有機EL)テレビを最初に発売したのはソニーですが、パナソニックとの大画面テレビ用パネル生産合弁計画も立ち消えになり、製品は高価なマスモニ(画質検証用業務用モニター)に限定。結局、韓国勢が現在この分野をリードしています。

LGエレクトロニクスは昨年湾曲パネルの4KOLED、C6P(55V)が日本上陸。艶やかな黒表現と広色域で話題を呼びました。今期は平面パネルのE6P(65V/55V)が追加され、独壇場の感があります。2016年の年初にアメリカで開催されたCESでパナソニックが出品したOLEDもパネルは共通と思われます。

ガイドが専門誌でテストしたC6Pの取材用貸し出し機の画質は非常に優れていましたが、店頭に並ぶ量産機は映像の暗部の表現にやや難点がありました。

プラズマ方式をお使いになられている方はお分かりになると思いますが、ざらざらしたノイズ(誤差拡散ノイズといいます)が見られる場合があるのです。しかしバックライトを持たない自発光方式の利は確かにあります。新しいテクノロジーと映像にこだわるなら必見のテレビといえるでしょう。



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