ヒメマルカツオブシムシ対策!発生を予防するには

シャツ

白いシャツにも御用心!

ヒメマルカツオブシムシの成虫は、たとえば関東地方であれば4~6月に屋外に出現して、白、淡い青や黄色、ピンク系の花(チューリップ、ノースボール、マーガレット、シャスターデイジー、ヒナギク、ミヤコワスレ、ハルジオン、コデマリなど)に多く飛来します。

また、干された洗濯物や布団、歩いている人のシャツやブラウス(いずれも白系)にも飛来し、これらの花や衣服にくっついたまま家の中に持ち込まれると考えられています。

ですので、こういった花を家の中に入れる際、また干した服や布団を取り込んだり、帰宅後など虫がついていないか確認すること。干した布団への掃除機がけ、洋服のブラッシングなどが、成虫の侵入予防としては効果的です。

とりわけ春先、庭やベランダで白い花をたくさん咲かせている(のに近い)家では少し注意した方が良いかもしれません。


ヒメマルカツオブシムシが発生したら?害は?

ベッド

ベッド下の掃除もぬかりなく

とはいえ通常は成虫の屋内への侵入に気づかず、クローゼットなどの衣類に産卵されてしまい、孵化した幼虫に衣類を食害されて発生に気づいたという場合がほとんどだと思います。そんな時にはいったいどうしたら良いのでしょうか。

まず食害されたタンスやクローゼット周りのホコリを掃除機で念入りに除去し、生息中のヒメマルカツオブシムシを捕獲します。こういったホコリの繊維もヒメマルカツオブシムシの好物だからです。

寝室や子ども部屋などのベッド周りの掃除頻度が低く、いつもホコリが溜まっているような場合、このホコリ中にも幼虫が多く見られます。クローゼットに出てしまったような際には、家じゅうのホコリを注視し、できるだけ頻繁に掃除機がけを行うようにしましょう。

食害され、穴のあいた衣類は、可能であれば基本的に即、隔離して廃棄処分にしたいところです。そうはいっても廃棄できない場合には、隔離してクリーニングにかけてから(薬剤と高温で殺虫)、かけはぎなどの補修を行いましょう。


衣替えの季節は要注意!防虫剤・殺虫剤では駆除が困難に

ある程度育ってしまったヒメマルカツオブシムシの幼虫は、殺虫剤に対して抵抗力があり、なかなか殺せません。また市販の燻煙殺虫剤や燻蒸殺虫剤も使いたくなるかと思いますが、一度使ったくらいでは期待するほどの効果は見込めないことが多いため、根絶しようとすると長丁場になる(複数回使用する)覚悟が要ります。

夏前、冬物の衣替えが進み、冬布団と夏布団の入れ替えなども行われがちな時季ですが、この際の洗濯が甘く汚れが残っている場合、カバーに汗などが染み込んだ季節外の布団などもヒメマルカツオブシムシに好まれ、害されやすいので注意が必要です。

ヒメマルカツオブシムシに食害されやすい衣類は、汚れをしっかり落とした後に、できるだけ密閉できる収納具に納め、防虫剤を的確に効かせることで防除しましょう。

ちなみにヒメマルカツオブシムシに酷似した名前の「ヒメカツオブシムシ」も、ほぼ同様の生態や加害をしめしますが、外見が黒または赤褐色で斑紋がないという特徴があります。「カツオブシムシ」もほぼ同様です。


【参考文献】
「生活害虫の事典」(佐藤仁彦/朝倉書店)
「家庭害虫よサヨナラ!」(イカリ消毒/保育社)


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