ビール純粋令500周年のドイツへビールを飲みに行こう!
ビール大国ドイツには1350以上もの醸造所があるといわれ、その多くでビールの法律「ビール純粋令」を守ったこだわりのビール造りが続けられています。「ビールは大麦、ホップ、水によってのみ造るべし」(※後に酵母が追加されました)とするビール純粋令(Reinheitsgebot)がバイエルンで制定されたのは今から500年前の4月23日。これは食品関連の法令としては世界最古のものといわれています。原料は4つだけとはいえ、ドイツには5000種類ものビールがあり製造方法も味わいも多種多様。最近はマイクロブルーワリー(小規模醸造所)によるクラフトビールも続々と登場し、ドイツビールの世界はますますバラエティに富み、進化中です。ビール好きの間では、ドイツの様々な醸造所をめぐるビール旅「ビアライゼ」が大人気。ビール純粋令500周年を迎えた2016年は各地で記念イベントが開かれ、さらに盛り上がりを見せています。
今回はドイツのなかでも特にビール造りが盛んなバイエルン地方にスポットを当て、秘境に佇むビールの聖地から、世界最大のビール博物館、ビオのクラフトビールまで、おすすめの醸造所やビアレストランをご紹介。さあ、ドイツのビール旅へ出発しましょう!
ギネス認定! 世界最大のビール博物館「マイゼル&フレンズ醸造所」
今回のビール旅はバイロイトからスタート。ワーグナーゆかりの「音楽の街」であると同時に「ビールの街」としても知られるバイロイトの人気観光スポットのひとつが「マイゼル&フレンズ醸造所」。この醸造所は、ギネスブックに「世界最大のビール博物館」として認定された体験ワールドや100種類以上ものビールが飲める巨大レストランが併設された、ビールの一大テーマパークとなっています。ビールの歴史や醸造工程を学べるだけでなく多様なビールを味わうことができるマイゼル醸造所で、進化し続けるドイツビールの世界を体験してください。詳しい記事はこちら>>>世界最大!ギネス認定のビール博物館ってどんなとこ?
バイロイトの人気ビアレストラン「オスカー」
バイロイトでドイツの伝統的なビアレストランに行くなら、街の中心にある「オスカー」がおすすめ。600年以上前の趣ある建物に民族衣装のフレンドリーなスタッフ、ソーセージやシュバイネハクセといったフランケン地方の郷土料理など、観光客に嬉しい要素がたくさんつまっています。ビールは同店オリジナルのほかMaisel's WeisseやZwick’lなどバイロイトの地ビールを生で提供。観光客と地元の常連客でいつも賑わっている人気店なので、食事時には予約が確実です。<DATA>
■Restaurant Oskar am Markt
住所:Maximilianstr. 33 95444 Bayreuth
TEL:0921-5160553
営業時間:月~土8:00~翌1:00 日9:00~翌1:00
アクセス:バイロイト駅から徒歩10分
次のページでは、秘境の修道院ビールやビオの醸造所を訪ねます。