マイケル・ムーアとコーエン兄弟作品が久々登場!

『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(2016年5月27日公開)


数々のドキュメンタリーでアメリカ社会を斬ってきたマイケル・ムーア監督。本作では、逆に世界侵略をしようとアメリカ代表として各国にズカズカと入って行ったら、逆にアメリカの非常識をつきつけられるというドキュメンタリー。

ブラック企業と呼ばれる会社があるくらい働く日本人には考えられない各国の仕事事情。また教育への取り組み方も興味深いです。一例をあげると有給休暇が8週間(イタリア)給食はフレンチフルコース(フランス)、宿題がない(フィンランド)など、なんと人にやさしいことか! 

税金が高いなどいいことばかりじゃないとは思いますが、社会のシステムは国よって違うと考えるきっかけをくれるドキュメンタリーであることは確かです。(公式サイト

監督:マイケル・ムーア


『すれ違いのダイアリーズ』(2016年5月14日公開)


水上学校の先生になったソーン(スクリット・ウィセートケーオ)は、子供たちとの付き合い方や勉強の教え方に悩む日々。そんなとき前任者の日記を見つけた彼は、その女教師の日記を読むうちに、彼女に恋をしてしまう……という実話をもとにしたタイのピュア・ラブストーリー。

電気も水道もない、もちろん携帯電話もつながらない古い水上学校。スマホもDSも持たない子供たちの姿を見ていると「昭和の子供ってこんな感じだったかも」と、想像させられます。

また、SNSで知らない人とも簡単に繋がれる時代に、日記で結ばれる関係というアナログさが新鮮! そこから始まった恋がピュアにならないわけないじゃないですか~。実にフレッシュなタイのラブストーリーです。(公式サイト

監督:ニティワット・タラトーン 出演:スクリット・ウィセートケーオ、チャーマーン・ブンヤサックほか


『ヴィクトリア』(2016年5月7日公開)


スペインからドイツにやってきたヴィクトリア(ライア・コスタ)は、ある晩、3人の若い男性と出逢い、意気投合。しかし、彼女は彼らの頼みを引き受けたばかりに、何が何だかわからないうちに恐ろしいことに巻き込まれて……。
ベルリン国際映画祭で作品賞ほか3賞受賞したドイツの青春サスペンス。

140分ワンカット撮影というのが超話題の本作。つまり観客は、140分の間にヴィクトリアの身に起こる出来事を間近に見ながら、助けられないジレンマと恐怖を体験するわけです。長回しの映画はいくつもあるけど、140分ワンカット撮影ってスゴイ!

正直、見ている方も緊張感がずっと続くのでグッタリ疲れますが、長回しをしながらもキレのあるスリリングな演出でまったく飽きさせない。一見の価値ありです!(公式サイト

監督:セバスチャン・シッパー 出演:ライア・コスタ、フレデリック・ラウ、フランツ・ロゴウスキほか


『ヘイル、シーザー!』(2016年5月13日公開)


ハリウッドの大手スタジオで超大作「ヘイル、シーザー!」の撮影中に主演男優(ジョージ・クルーニー)が誘拐されてしまう。スタジオのフィクサー(ジョシュ・ブローリン)は、マスコミにバレずに彼を見つけ出そうとあらゆる手を尽くす……というコーエン兄弟の最新作です。

1950年代のハリウッドのスターはまさに観客に夢を与えるファンタジー。そのイメージをスタジオは必死に守っていたのです。だからこそ誘拐事件は表に出せないし、イケイケ女優のスキャダルもつぶし、ド下手な主演俳優をなんとかカタチにするという。そんな時代の映画業界の裏側を描いてクスクス笑いを呼ぶ風刺劇。

オシャレ感もあるので若い人もOKだけど、内容は意外と往年の映画ファンにウケるかもしれません。(公式サイト

監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン 出演:ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、オールデン・エアエンライク、レイフ・ファインズ、ジョナ・ヒル、スカーレット・ヨハンソン、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントン、チャニング・テイタムほか


※次は氷の女王や江戸時代の町人などバラエティ豊かな作品群を!