鎌倉のアジサイ散歩、混雑を避けて楽しむには?

鎌倉のアジサイ散歩

アジサイの名所として有名な長谷寺


鎌倉のアジサイの2大名所といえば、長谷の長谷寺と北鎌倉の明月院。どちらも訪れてみたいところですが、6月に実際行くと、駅から現地まで人の波で、なかなか進めないほど。混雑も楽しめる!という方は、もちろんメジャースポットをゆっくり巡っていただくのが一番ですが、ここでは人ごみを避けて鎌倉を楽しむコツをお伝えしましょう。

コツその1. メジャースポットは朝一番に

メジャースポットに行くなら、人がまだ少ない早朝に訪れるのがおすすめ。朝9時に北鎌倉の明月院を訪れ、急いで移動して10時ごろ長谷寺に行くと、2つの名所を巡れます。ただ少し慌ただしくなってしまうかも。

ゆったり巡りたい場合は行きたい名所を1つに絞り、9~10時ごろの朝一番に訪れてしまうのがおすすめです。その後ゆっくり、周辺の見どころを回りましょう。今回は、長谷寺のアジサイを見た後、ヤマアジサイ咲く光則寺や御霊神社を巡る散策コースをご紹介します。

コツその2. 混雑を避けたい人は6月1週目の観光がおすすめ!

鎌倉のアジサイの見ごろは、例年6月2~3週ごろですが、2018年は暑さのためか、季節の花が1~2週間早めに見ごろを迎えています。そのため、ヤマアジサイは5月下旬、アジサイは6月1~2週がおすすめ。

例年鎌倉でアジサイが見ごろを迎える6月2~3週ごろは、雑誌やテレビでの紹介も多く、鎌倉の名所は大変な混雑となります。

2018年は早めの5月末に訪れると、まだ色づき始めた淡い色彩のアジサイを、それほど混んでいない時期に楽しめます。また、土・日曜、祝日よりも平日に訪れれば人も若干少なくなります。
色づき始めのアジサイ

色づき始めのアジサイは淡い色できれい

 

コツその3. 5月末~6月初めのヤマアジサイ散歩もおすすめ

6月初めには、小ぶりで楚々と咲く、ヤマアジサイが見ごろを迎えます。一般的なアジサイが見ごろを迎える6月中旬より少し早めなので、まだ鎌倉が観光客で混み始める前の時期に、ゆったり観賞できますよ。
ヤマアジサイの花

ヤマアジサイ。ガクアジサイのようなスタイルで、小ぶりできゃしゃな印象

ヤマアジサイがきれいなところを、以下にご紹介します。
  • 光則寺(長谷駅から徒歩7分)
  • 浄妙寺(鎌倉駅からバスに乗り浄妙寺バス停から徒歩3分)
  • 北鎌倉古民家ミュージアム
5月4週~6月1週ごろに鎌倉散策をするなら、こうした場所でヤマアジサイ散歩を楽しんでみてくださいね。

このうち光則寺と御霊神社については、これからご紹介する下記の散策コースに登場します。ヤマアジサイを含め、長谷界隈でアジサイを楽しみたい方には下記のコースがおすすめですよ!

成就院では2018年5月現在、石段の改修が終了していますが、混雑を防ぎ安全を期すため、今後、アジサイを植える予定はないそうです。


混雑を回避して有名寺社を巡る長谷のアジサイコース

今回ご紹介するコースは、色づき始めのアジサイとヤマアジサイを訪ねる、6月初旬ころにおすすめのコースです。定番の長谷寺と、ヤマアジサイを求めて光則寺と御霊神社を巡ります。

朝一番に長谷寺へ

まずは早起きして、江ノ電に乗り、朝一番に長谷寺へ。ご本尊の、金色に輝く十一面観音さまにお参りしましょう。人々のさまざまな願いの声を聞き届けてくださる、11のお顔をもつ観音さまです。

さあ、観音堂横のあじさい路を登っていきましょう。斜面に植えられた、色とりどりのアジサイにうっとり。
あじさい路のアジサイ
40種類以上、約2500株のアジサイが植えられています。高みからは、由比ヶ浜の海も見晴らせます。
あじさい路から望む海

あじさい路から望む青い海

雨の日なら、観音堂奥の観音ミュージアムに入って観音菩薩像をはじめとする壮麗な展示を鑑賞し、観音さまの教えに想いを馳せるのも良いですね。

階段を下りて奥へ進めば、弁天窟の洞窟巡りもできます。岩壁には、弁天さまをはじめさまざまな神様の像が浮き彫りになっており、長寿や金運・恋愛・学業成就などのご利益があるそう。

洞窟を出て、山門に戻ります。6月ごろなら、放生池にハナショウブの花がしっとりと咲いていることでしょう。
放生池に咲くハナショウブ

放生池に咲くハナショウブ


<DATA>
■長谷寺
住所:鎌倉市長谷3-11-2
TEL:0467-22-6300
アクセス:江ノ電長谷駅より徒歩5分
YAHOO!地図
要拝観料(観音ミュージアムは別途):下記サイト参照
ホームページ


長谷寺の門を出て、長谷散策。まだ人が多く出ていないようなら、道をまっすぐ進み高徳院を訪れて、長谷大仏さまを拝観するのも良いですね。

10時半ごろになると、徐々に人が増えてきます。ここからは、静かな穴場スポットへ。次ページから、趣あるおすすめの場所をご紹介しましょう。


穴場! 光則寺でヤマアジサイを愛でる

長谷寺を出て、最初に左に曲がる角を折れて進み、通りに出たら左折し奥に登っていきます。もし長谷駅から伸びるバス通りから行くなら、長谷寺の次の通り・きんつば屋さんの角を左に曲がっていきましょう。長谷寺に平行する路地の奥、バス通りから3分ほど歩いたところに光則寺があります。

谷戸の奥へと進んでいくと、趣ある朱塗りの山門が迎えてくれます。
光則寺の朱塗りの山門

しだれ桜の緑の葉に映える朱塗りの山門。はんなり、和服でおでかけもすてき

拝観料を払って奥へ進むと、境内のそこかしこに楚々とした風情で咲くヤマアジサイが。ヤマアジサイは、一般的にイメージされるアジサイより小ぶりで、きゃしゃな印象。日本に昔から自生するものが多く、自然な味わいがあります。見ごろは5月中旬~6月初旬ごろ。赤や白、青、ピンク……色も形もさまざまで、「いい色!」「八重咲きでかわいい」などと鑑賞しながら歩くのも楽しみ。
ヤマアジサイとハンゲショウ

ヤマアジサイ(中央)と、夏期に白い葉をつけるハンゲショウのコラボ


光則寺は、日蓮宗のお寺です。日蓮上人は、鎌倉時代、法華経の正しさを説く立正安国論を書きました。このお寺は、当時この地にお屋敷を構えていた幕府の重臣・宿屋行時(やどやゆきとき)・光則(みつのり)父子を通じ、日蓮が幕府に立正安国論を提出した場所として知られています。
光則寺のヤマアジサイ

光則寺の本堂前に咲くヤマアジサイ

お庭の池を巡れば、境内で飼われているクジャクの姿も。さらに境内奥の山道を登ると、幕府を攻撃したかどで捕えられた日蓮上人の弟子・日朗らが入れられたという土牢も拝見できます。

<DATA>
■光則寺
住所:鎌倉市長谷3-9-7
TEL:0467-22-2077
アクセス:江ノ電長谷駅より徒歩6分
拝観料100円
YAHOO!地図


ヤマアジサイを求めてもう1カ所のおすすめスポット、御霊神社へ

光則寺を出て、長谷駅前の大通りを海の方に向かって1分ほど歩きましょう。長谷寺の通りより1本、長谷駅寄りの「白日堂」という城郭風の鎌倉彫のお店の角を折れて、御霊小路(ごりょうこうじ)へ入ります。趣ある路地歩き。

鳥居をくぐり、境内に入りましょう。悠々と立つ、タブの巨木が、迎えてくれます。鎌倉権五郎景政(ごんごろうかげまさ)という、武勇の誉れ高い武将を祭神としてまつる神社。
御霊神社の鳥居

御霊神社の鳥居。江ノ電の車窓から見ることができます


お参りしたら、社殿背後へ回りましょう。山すそに、ヤマアジサイが植えられています。山際の小道は崖崩れのおそれがあり通れないのですが、美しく咲く花々を眺めることができます。
ヤマアジサイの花

ヤマアジサイの花。楚々と咲く風情がすてき


カンカンカン……ときおり踏切が鳴り、正面の鳥居の前を江ノ電が走り抜けていきます。心がほっと和む、静かな神社です。
御霊神社の前を走る江ノ電

御霊神社の前をゴトゴト江ノ電が走っていきます

境内には、権五郎景政正が弓を立てて休んだといわれる「弓立ての松」やお神輿、かつて海の沖にあり、船を転覆させていたという大きな石「石上(いしがみ)様」をまつる祠もあります。鎌倉・江ノ島七福神の中の、福禄寿もおまつりされており、100円を払うと、宝物庫内の福禄寿さまを拝観させていただけます。毎年9月18日の例大祭には、このお面をはじめおかめなど、さまざまなお面をかぶった行列が古式ゆかしく練り歩く「面掛(めんかけ)行列」が行われます。

<DATA>
■御霊神社
住所:鎌倉市坂ノ下3-17
TEL:0467-22-3251
アクセス:江ノ電長谷駅より徒歩4分
YAHOO!地図


長谷周辺でランチやお土産を

静かな境内でほっこりしたら、御霊神社を後にしましょう。正面の鳥居を出て踏切を越えまっすぐ行くと、「力餅屋」があります。江戸時代創業の老舗の、しっかりしたかみごたえの権五郎力餅をお土産にいかが?

なお、力餅屋前の車道を登ったところにある成就院もアジサイの名所でしたが、2016年から参道修復工事・アジサイ植え替えが行われたため、2017年はアジサイの開花は見られないとのこと。工事は終了しているため、階段を上って、高台から由比ヶ浜の海を見晴らすことはできます。数年後には、またきれいな花が見られることでしょう。

そろそろお腹がすく時間……長谷には古民家レストランの「エッセルンガ」や「シンポジオン」ほか、すてきなお店がたくさん。ただ、アジサイシーズンのランチは、早めに予約をするのが賢明。または、お昼時を外して食事をするほか、お弁当やシートを持参し、海で食べるのもいいですね。長谷駅から徒歩約5分で、海に出られます。

午後はどうする? 長谷からの周遊ルート案

……ここまで巡ったら、長谷駅に戻りましょう。ほかのスポットに移動するのもいいですね。

長谷寺前の通りを1駅分歩いて由比ガ浜へ出れば、鎌倉文学館はすぐそこ。海を望む洋館で文学作品ゆかりの展示を鑑賞するひとときもすてきです。

鎌倉駅まで移動するなら、江ノ電は10時半~3時ごろは大変な混雑なので、由比ガ浜大通りのお店を覗きつつ、30分ほど歩いて行くのも手。途中「OKASHI0467」という洋菓子屋さんでマカロンなどのスイーツを購入したり、カフェで一息つくこともできます。

一方、先ほどの成就院前を先へ進み、山門前にアジサイが咲く極楽寺を拝観した後、江ノ電の線路沿いに20分ほど歩いて稲村ヶ崎の海に出るルートも。のびやかな七里ヶ浜や、江ノ島が見晴らせますよ。この場合は、カフェなどで夕景を楽しみ、少し江ノ電がすいてから、江ノ電で鎌倉駅や藤沢駅に出るのがおすすめです。5時半過ぎになれば、江ノ電も少しずつすいてきます。

ピンクや紫、青……色とりどりのアジサイとのすてきな出会いを、情緒ある鎌倉で楽しんでくださいね。


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