都内の新築建売を訪問見学
さて、建売戸建の実物を取材するため訪問したのは、住友不動産のJアーバン上石神井。住友不動産といえば有力なビル・マンションディベロッパーですが、多数のマンション・ビル建築で培った斬新なデザインと高い技術を活用した戸建事業も行っています。複数戸が分譲されるため、デザイン統一された落ち着いた邸宅街に
1区画の敷地は110平方メートルと、かつて金太郎飴と揶揄された細かく縦割りされた建売のイメージは全くなく、1棟1棟が注文邸宅のような重厚感があります。
一番の魅力は「子ども2-3人をゆったり育てられる広さ」
15帖近いLDは、子どもたちが大きくなっても全員が集える広さ
1階はLDとキッチン、和室と水回り。14.6畳の二面採光の明るいLDは、やはり一般のマンションでは叶いにくい、戸建ならではの風格を感じます。LDとキッチンは家族が一番滞在する時間の長い空間ですから、ここの広さとゆとりは毎日の心のゆとりを生むことにつながります。
1階のパントリー収納、2階各部屋のクローゼット収納、廊下収納のほか、主寝室には4畳ほどのロフトもあり、収納量も子育てファミリーには十分。供給量の多い3LDKマンションでは、なかなか子ども1人ずつ勉強部屋を与えることが難しい中、これも戸建ならではのゆとりといえるでしょう。
50代4人家族にインタビュー「50代も戸建買い時タイミング」
ガイドが見学した際、50代4人家族が見学に来ていました。高校生の娘さんと中学生と息子さんも一緒にいらっしゃっていますが、さすがに子どもが大きくなり社宅では手狭になり、建売戸建を買おうと考えているとのこと。戸建のメインターゲット層は子ども誕生前後の30代とイメージしがちですが、子どもが小さいうちは何とかマンションでも対応できても、お子さんが中高生になって体格も所有物も大きく多くなる頃、つまり夫婦が40-50代のタイミングも一つの戸建買い時なのだと思いました。子どもが使わなくなったけど捨てられない学用品など、ロフト収納は子どもが中高生になっても重宝。
こうした品質をしっかり買い手に明示されればより安心。マンションとの価格差が縮まっている建売戸建も、マイホームの選択肢の一つに入れてみるのもよいかもしれません。