フォルクスワーゲンのディーゼル問題で安くなっている?
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はフォルクスワーゲン(以下、VW)トゥアレグの現行型をご紹介したいと思います。ハイブリッドにはアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストに加え、前方車両に追突しそうになると警報とブレーキアシストが作動するフロントアシストを標準装備。2012年12月には、衝突被害軽減ブレーキ機能も追加されました
VWといえば、2015年にディーゼルエンジンの不正問題が話題になりました。しかし、言うまでもありませんが、日本には問題のディーゼルエンジン搭載車は導入されていません。平行輸入で少し入った程度です。
もちろん今回ご紹介する正規輸入のトゥアレグも、3.6Lのガソリンエンジン搭載車と、スーパーチャージャー付き3Lガソリンエンジン+電気モーターのハイブリッドモデルというラインナップ。件の不正問題とはまったく関係ありません。
ところが現行型のトゥアレグの中古車相場を見てみると、もしかしたら不正問題が影響している?と思うのです。なにしろ日本人はそういう不正とかに敏感ですから。事実、新車の販売台数にはそんな日本人の意識が現れているんです。
問題が発生したアメリカの2015年(1月~12月)におけるVWの新車販売台数は、前年比約4.8%減でした。一方、同時期の日本はというと、なんと約18%減。繰り返しますが、日本にはディーゼル車は一台も正規輸入されていないのです。
全車にアラウンドビューカメラを装備。リヤはもちろん死角となる助手席サイドも映し出します。そのためフェンダーに小さなミラーが不要になるので、スッキリとしたデザインに。個人的には小さなミラーがないのがうれしい
ガソリン車もハイブリッドも新車時価格の半額以下に!
問題が起きた国より販売台数が落ちるって……。ちなみにトゥアレグの中古車価格がガクンと下がりだしたのが、ちょうどアメリカで件のディーゼル問題が明らかになった2015年9月以降。確かに、2011年にデビューした車ですから、2回目の車検前に手放す人が増えて(流通量が増えて)相場が下がった、という見方も成り立ちますが、それにしてもタイミングが……。
ま、前向きに考えると、風評被害のおかげだろうが何だろうが、VWの中古車が安く買えておトク!というのは、我々にとってはうれしい限り。
では、トゥアレグがいくらから狙えるのか。原稿執筆時点で走行距離5万km&修復歴なしの最安値は299万円のガソリン車。2011年式/4.4万kmで新車時価格は623万円ですから十分新車時の半額以下です。
またハイブリッドモデルの走行距離5万km&修復歴なしの最安値は434.2万円(2012年式/3.5万km)。新車時価格は898万円でしたから、こちらも新車時の半額以下から狙えます。
風評被害疑惑のあるトゥアレグですが、もちろん中身はまったく不正とは関係なく、すばらしい出来です。次ページで詳しく見ていきましょう。