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ジウジアーロの美しいクーペがお手頃に

残念ながら販売が終了し、後継車もない状態のアルファブレラ。しかし中古車でしか探せなくなったからこそ、今のうちに程度のよい車を見つけておきたいもの。お手頃になってきた今こそチャンスです

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

ジウジアーロがコンセプトカーから手がけたスポーツクーペ

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はアルファロメオのアルファブレラ(絶版)を取り上げたいと思います。
アルファブレラundefinedフロント

優雅でスポーティ。これが開発時のテーマだったそうです。アルファロメオの伝統を色濃く反映しながら、今までにないスタイルをまとった美しいクーペ。ちなみに3.2lモデルの0~100km/h加速は6.8秒、最高速度は240km/hと数値からもスポーティさがわかります


2006年4月に日本へデビューしたアルファブレラですが、2010年9月には販売が終了。その後継車は無いようです。しかし、一代限りで終わってしまったとはいえ根強い人気があり、中古車市場で最安値が200万円を切ったのはつい最近のこと。ちなみに原稿執筆時点での最安値は168万円の3.2LスカイウインドーJTS Q4の6速AT車(2007年式/7.5万km/修復歴なし)。新車時価格は580万円です。

GMと手を組んでみたり(約5年で解消)アルファロメオが新しい時代を模索していた頃の、代表的な一台。その特徴的なスタイルをデザインしたのは巨匠ジウジアーロです。彼は159も手がけましたが、真骨頂とも言える作品としては、やはりアルファブレラでしょう。

2002年のジュネーブでジウジアーロ率いるイタルデザインが発表したコンセプトカー、ほぼそのままの意匠で登場したアルファブレラ。コンセプトカーの段階では中身がマセラティ製でしたが、実車は159をベースに開発されました。
アルファブレラundefinedリア

ガバッと開くリアゲートだから、一瞬大容量かと思いきや、300Lといたって普通です。横滑り防止装置のVDCやサイド&ウインドエアバッグ、坂道発進をスムーズにするヒルホールドシステムなどは標準装備されています


159自体が、当時のライバルCクラスや3シリーズに比べてやや大きかったのですが、アルファブレラは全幅はそのままに、ホイールベースを175mmも詰めるなどして全長を抑え、全高を1315mmと低くしたワイド&ローなスポーツクーペスタイル。特にリアは斬新で、2+2シーターですが、後席に大人が長時間座るのは苦痛なほどスタイル重視のデザインがなされています。

このスペシャル感がアルファブレラの最大の魅力。逆に言えば、このスタイルにピンとこない人にはまったく刺さらないと思います。だからこそ新車では販売が終了しましたが、中古車では未だに人気があるという現象を引き起こしているのです。

もちろん新車は400万円以上しましたから、なかなか手を出しにくい価格だったこともあるでしょう。それが中古車で手頃になってきた今なら……とお考えの方は、次ページ以降でアルファブレラの魅力をもう少し見ていきましょう。
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