漢方・漢方薬

中医アロマで、春のイライラや憂うつを改善しよう!(2ページ目)

体質や症状に合わせる中医学の理論をベースにアロマをチョイスする、東洋と西洋の英知がつまった「中医アロマセラピー」。今回は春の不調にオススメのアロマオイルや、自宅で簡単にできるセルフケアをご紹介します。

杏仁 美友

執筆者:杏仁 美友

国際中医師 / 漢方・薬膳料理ガイド

春のイライラには柑橘系オイル

柑橘系は気の滞りをほぐすので、リフレッシュ効果がある

柑橘系は気の滞りをほぐすので、リフレッシュ効果がある

春は自然界では陰と陽とが入れ替わり、自然とともに共存している私たちのカラダの中も大きな変化があるときです。

とくに三寒四温のこの時期は急な気温の変動にカラダ対応しきれず、それがココロにも影響がでて鬱っぽくなったり、元気が出ない、朝起きられない、怒りっぽくなる、めまいがするなどの症状が出やすくなります。

そんなときにオススメは、スイートオレンジ、カモミール、グレープフルーツなどの柑橘系のオイル。ストレスやイライラなどで、噴火しそうな気持の高ぶりをすーっと解きほぐしてくれます。

これらの香りをかぐだけでも気分転換になりますが、ぜひ爪の付け根をマッサージしてほしいそうです。爪の付け根にはツボの通り道である経絡の始点や終点が集まっているので、適度に刺激をすることでより相乗効果が得られるとか。

急な冷え対策と手軽なアロマ活用法

ローズマリーは別名をメイテツコウといい、消化をよくし頭痛の緩和によい生薬でもある

ローズマリーは別名をメイテツコウといい、消化をよくし頭痛の緩和によい生薬でもある

急に気温が下がり、寒さがぶり返すのも多い春。寒いうえに気力不足で、なんにもやる気が起こらないなんてときは、気を補い温めるシソ科のマージョラムや、血のめぐりが悪いようなタイプはローズマリーや抗菌・抗ウイルス作用もあるティートリーなどで血行をよくするとよいでしょう。

最後に、気軽にアロマを楽しむ方法もいくつか教えていただきました。

■ハンカチにオイル
好きな香りを1~2滴たらして持ち歩き、鼻に近づけて楽しむ。ティッシュに1滴たらして寝る前に枕元に置いてもよい

■マグカップに
マグカップにお湯を7分目程度入れ、1~2滴のオイルをたらす。会社のデスクにおいたり、自宅のリラックスタイムに

体質や症状にあわせた中医アロマですが、まずは好きな香りから試すのもありだそうです。たしかに自分の好みのアロマのほうが気分も上がるし、長続きしそう。好きな傾向の香りをお伝えし、よっぽど香りと効能のバランスが悪くない限り、それにあわせてほかの精油をブレンドする方法もできるので、より自分にあったオリジナルの中医アロマが楽しめそうですね。


■取材協力
明るく広々とした薬局内

明るく広々とした薬局内

イスクラ薬局日本橋店
東京都中央区日本橋2-15-3 ヒューリック江戸橋ビル1
TEL:03-3273-7331
定休日:日曜・祝日
http://www.ikanpo.jp/nihonbashi/

 
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