子育て/子供の防犯対策

子どもに「家の鍵」を渡す時の注意点(2ページ目)

新年度は、習い事や学童などの関係で、子どもに家の鍵を預ける家庭が多くなる時期です。子どもに「家の鍵」を渡す時には、どんなことに注意すればよいでしょうか。

福田 由紀子

執筆者:福田 由紀子

臨床心理士/メンタルケア・子育てガイド



戸締まりと、火の扱い


いちど学校から帰ってきて、それから友だちと遊びに行くことも多くなります。その際には、必ず火の元と戸締まりを確認させましょう。

ランドセルを置いてすぐに外出する場合は、冷暖房器具を使わない、ガスは使わない、など、ルールを決めておくといいですね。



留守中の来客について

ドア

中からも外からも、戸締まりを意識させましょう


家に子どもだけの時は、誰が来ても玄関を開けないことを徹底させましょう。宅急便や業者を装った悪い人もいるからね、と、理由も伝えておきましょう。

どのように対応するかをシミュレーションしておきましょう。インターホンは無視していいですし、もしうっかり応答してしまった場合には「今、子どもだけなので出られません」と伝えるなど、実際にリハーサルをしてみましょう。「ぼく(わたし)ひとりなので」と言うより「子どもだけ」と言った方が、複数の子どもがいるニュアンスも含むのでいいかもしれません。


留守中に友だちを家に上げるか問題


気をつけなければならないのは、留守中に「友だちが遊びに来る」ことです。大人の目がない「密室」は、簡単に子どもたちの「溜まり場」になります。ですから、基本的には「大人がいない時は、友だちを家に上げない」「子どもだけの時は、外で遊ぶ」というルールを設定した方がいいでしょう。

不満を漏らす子どもも多いことでしょうから、なぜ留守中に家に友だちを上げてはいけないのかについては、しっかりと話し合って、ルールの必要性について納得させましょう。

・ 家の中で遊んでいて、友だちがケガをした場合はどうする? パパもママも責任持てないよ?

・ もし、家の中の物がなくなった場合はどうする? 友だちを疑うって嫌じゃない?

・ あの子がいい子なのは知ってるよ。でも、他の友だちが「自分も遊びに行きたい!」と言ったらどうする?「あの子はいいのに、どうして自分はダメなんだ!」って言われたらどうする? そう言って、とてもたくさんの友だちが家に押しかけたらどうする?断れる?

など、子ども自身に考えさせてもいいですね。

それでもこっそり、家に上げてしまうこともあるでしょう。その時は、親が最初に気づいた時に、約束を破ったことをしっかり叱りましょう。どんなに疲れていたとしても。はじめが肝心です。「見逃してくれた」という成功体験を作らないようにしましょう。それを機会に「嘘をつく」ことについて子どもと一緒に考えてもいいですね。「約束を守れないなら、鍵は渡せない」という姿勢を取りましょう。

家の安全は、親が管理しています。ですから、ルールは親が決めて良いのです。


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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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