「ネグレクトな夫(=ネグ夫)」の罪とは 

「夫に死んでほしい」と願う妻たち。家事育児に不参加かつ浮気をしてしまったという「それは死を願われてもしょうがないのでは……」というケースの夫もいれば、理由が見えにくいケースもあります。

今回は後者の、妻への共感がなく、妻の主張をスルーする「妻へネグレクトを行っているような旦那」さまが登場。夫にとっては些細なことでも、妻にとっては存在を無視される怒りと哀しさがあることが分かってきました。

ミコさん(27)は当時交際中の恋人と、妊娠をきっかけに5年前に結婚。以来ワンオペで家事育児を切り盛りしてきました。しかし、最近では「夫が家にいるだけでクサくて眠れない」「夫の姿を見るとイライラする」と旦那さんに対して拒否反応が出ている様子。傍から見て決定打となる事件はなくとも、毎度「他人事」な旦那さんの態度が浮かび上がってきました。

 

夫のウソにより信用が墜ちる

世界で一番、自分が優先の夫。

世界で一番、自分が優先の夫

ガイド:お付き合いしていて妊娠が分かったとき、旦那さんはすんなり結婚しようと思ったのですか。

ミコ:子どもができたとエコー写真を見せたら「オレもパパか~」とすんなり納得してくれて、スムーズに結婚しました。

ガイド:いい感じの滑り出しのように見受けられますが、なぜイライラしたり、夫のにおいが臭いと思うようになったのでしょうか。

ミコ:子育て中のママたちと話していると旦那さんへの愚痴が出てきますよね。でも、私とは違うレベルで話しているよな~って感じるんです。みなさんの旦那さんは、なんだかんだいっても良い人で、奥さんたちも愛を感じていることが伝わってきます。でも、私の夫は人と助け合うとか、人を思いやるという心がないのでは?と思ってしまいます。

職場の上司や仕事関係の人たちからはかわいがってもらっているようなので、外では人間関係を構築できているようですが、私とはコミュニケーションが成立していないように思います。

ガイド:例えばどういうことでしょうか?

ミコ:私が言ったことを覚えていないんです。例えば、夫は歯磨きをしなかったり、お風呂に入らなかったりと清潔感がなく、私が不在にしているとカップ麺の食べ残しがそのままリビングに置いてあったりします。そして注意してもひとことじゃ動かない。私がヒートアップして何度も怒らないとダメ。でも、それでも治りません。

例えば『博士の愛した数式』という小説に出てくる博士にとっても似ていて、記憶が続かないんです。だから脳の性質や病的なものかと思ってしまいます。

ガイド:ミコさんの本気を受け止めてくれないのでしょうか。

ミコ:そうですね。向き合うとか、共感するとか、そういうことが欠落しているように感じます。ほかに隠しごともしていました。結婚したてのとき、奨学金を返済しているのは知っていたのですが、妊娠が分かったあと、買い物やギャンブルで借金していることが発覚しました。そのとき私は無職だったので、お金がないから必死に節約して、赤ちゃんに必要なものをそろえているのに、夫は危機感がなくて。お腹はどんどん大きくなってもう後戻りできなくて……といろいろ考えました。夫はこの不安に寄り添ってくれなかったので、だんだん怒りに変わっていったのだと思います。

ガイド:妊娠から出産後は1番ナイーブな時期ですよね。早い段階から旦那さんへの怒りがあったと。

ミコ:はい。最近では、私がインフルエンザになったときも、文字通り子どもと一緒にいるだけ。私が用意した食事を子どもと食べ、ソファに寝転がってゲームをして家事はやらない。そのくせ『明日も会社を休んであげようか?』と上から目線で聞いてきて、そういう無神経なところが気に障ります。

ガイド:イライラが止まらないといった感じですね。

ミコ:もう「死んでしまえ」という気持ちが止まらなくて、私の両親にも離婚したい旨を伝えてあります。

 

理想の夫は困ったときに相談できる人

ガイド:実際、離婚をしたいのですか?

ミコ:はい。今は晴れ晴れとした気持ちで、新しい生活に気持ちが向いています。働きながら通っていた学校も卒業するし、転職が成功したら子どもを連れて職場の近くに引っ越す予定です。まだ人生これからだし、またご縁があれば結婚して子どもを生みたいとも思っています。夫のDNAはこれ以上残してはいけないとも……。

ガイド:次も結婚はしたいのですね。理想の夫婦像はありますか?

ミコ:昔はまわりが「優しくてお金がある人がいい」と言っているから、私もそうなのかな~、程度でしたが、今思うのは、「話が通じる人」「気持ちが通じ合える人」です。マブダチというほどの友達夫婦になりたいわけではなく、困ったときに相談できて、助けてあげたいと思える人と結婚したいです。

ガイド:お話を聞いている限り、今の結婚には未練を感じませんね。

ミコ:そうですね、シングルマザーは大変でしょうけど、今よりストレスが少ないだろうなと思っています。先日、カフェで働いていたら、海外の方が来られてカタコトの英語で話が通じたことがありました。そのとき、夫とよりも心が通じ合っている!?と思えたので、そういう体験を増やしていけたらいいなと思っています。

 

単なる「ダメ夫あるある」では済まない

ミコさんの話は、「ダメ夫あるある」のように思えるかもしれませんが、身体に拒否反応が出るまで夫に嫌悪感を募らせたのは、夫の無関心さ、共感のなさが原因ではないでしょうか。

「好きの反対は嫌いではなく無関心」といわれるように、ミコさんの夫は積極的に危害は加えませんが、妻の存在を軽く見たり、無視するかのような言動を取ります。

その状態を例えるならば、児童虐待の一種であるネグレクトと近い状態ではないでしょうか。主張を受け止めてもらえない哀しさは自己否定へとつながり、夫へ怒りを向けることで自衛しているようにも見受けられます。ミコさんが言う「理想の夫は困ったときに相談できる人」とは、現在の夫に対して信頼がないことをはっきり表しています。

夫婦どちらかが一度絶望を味わうと関係の修復は難しいものです。離婚に前向きだというミコさんからは、一緒にいると膨大なストレスを積み上げてくる夫から離れ、自尊心を回復させたいという願いがあるように感じられました。

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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。