整理収納コンサルタントとして、個人宅でのアドバイスやセミナーを行っている金内朋子さん。中学1年の長男、小学5年の次男、1年の三男、3歳の女の子と3LDKのマンションで暮らしています。13年の子育て経験で気付いたことをベースに、今もなお部屋づくりに取り組んでいる自宅を取材してきました。

学習机と子どもの作品コーナー

小学校入学を機に学習机を検討する家庭が多いことでしょう。金内さんの家でも長男が入学するときに、2年後の次男のためにもと考えて、ご実家の厚意でいっぺんに2台を揃えたのだそうです。そのときは整理収納の資格を取る以前のことで、「みんなが買っているから」と思ったのだとか。部屋の広さのことまで考えていなかったので、「今となっては、こんなに大きくなくてもよかったと思う」と言います。
学習机と作品

現在は次男と三男が使っている。長男はママが使っていたシンプルな机を使用。子どもが成長するたびに順繰りに引き継いでいくというのは知恵のある解決法

2台並んだ学習机の右側の壁には、子どもの作品コーナーがあります。画用紙はスカートハンガーで吊るして、立体のものは箱の中に飾るスタイルなので入れ替えが簡単。作品を持ち帰ってきたら、まずはダイニングに展示して家族で鑑賞。1週間経過したら、子ども一人に1ボックスと1ハンガーというルールで、子どもたちが選んだ作品をそのコーナーに飾るのだそうです。
思い出の収納法

4人ぶんともなれば相当な量になるのでは?このケースに入るよう厳選する!

最後に思い出として残したいものは一つにまとめて収納。「常に一定の量に保つようにしている」と金内さんは言います。

長男と次男の寝室用に2段ベッド

3LDKという間取りでは、一人ひと部屋というわけにはいきません。3部屋あるうちのひと部屋を長男と次男の寝室として、2段ベッドが置かれています。そのベッドを見つけるにあたっては、何件も家具屋さんを巡り歩き、構造や耐久性などを調べて回り、掛け布団やマットレスも納得がいくまで探したそうです。
子ども部屋の2段ベッド

ベッドに鉢植えポットスタンドを組み合わせて、部屋づくりを楽しむのが金内さん流。置き場所に困っていたというぬいぐるみの居場所が決まった!

ベッドがあって2人分の机があると窮屈になるので、机は中学生になった長男のものだけにして、壁には棚を取り付けて教科書やノート、お気に入りのものなどを収納。家具の数が最小限に抑えられています。
子ども部屋の棚収納

机の右横には脱いだ服を吊るすフックがある

「子どもがどこでドリルや宿題をするのか?」を考えると、机や家具を揃えるのは小学校に入ってからでも遅くないと金内さんは言います。テーブルで学習することが多いのか、そのときによって違うのかなど、その子の生活パターンに合わせて机や家具を、徐々に揃えてあげるのがお勧めだそうです。

子ども部屋はワンルーム

次男と三男、長女が主に過ごす所は、もともと2部屋だったところをひと部屋に改造したスペースです。机のある勉強スペースと遊ぶスペースとで半々にして、伸び伸びと使えるようになっています。
子ども部屋の収納

壁や収納扉のカラーリングは金内さん夫妻でDIY

子どもたちのおもちゃは自分たちで管理ができるように、出し入れのしやすい収納を心掛けているそうです。扉や引き出しが付いていると、片付けることが面倒になってしまうのですが、バケツに入れるだけなら簡単。バケツは小さな子でも持ち運べる大きさで、ソフトな素材のものにするといった配慮が行き届いています。
子ども部屋のおもちゃ収納

カラフルで楽しい収納。バケツには名札を貼って、中身が分かるようになっている

ママ友ネットワークがあると、おもちゃをいただく機会が増えるのではないでしょうか。そのままではおもちゃが増え続けていくので、「いただいたら収納を見直す」のだと金内さん。「全部いる」という子どもの声を聞くと諦めたくなると思うのですが、何度か繰り返すうちに子どもも次第に判断力が付いてきて、「これは壊れているからいらない」と言うそうです。

よく考えて決めた子どものクローゼット

子ども部屋のクローゼットは、「収納扉は開けっぱなし、引き出しは出しっぱなしになっている!」のだとか。クローゼットの中に引き出しがあるせいで、要なモノを取り出してから閉めるまで、手間の数が増えてしまうからなのです。「扉を外すことも考えました。でも見た目を犠牲にしたくなかった」と金内さん。悩んだ末に、子どもたちが慣れてくれるのを見守ることにしたそうです。
子どものクローゼット収納

学用品、習い事の荷物、ゲーム用品、衣類などクローゼットの中は定位置がきちんと決まっている

引き出しの中には仕切りを入れて、細かいモノでも並べやすくなっています。中が見えない引き出しなので、各段に何が入っているのか分かるように名札が貼られています。
洋服収納

きれいに並べてしまうのが当たり前なのだと子どもたちは思っている

クローゼットの造りは大人向けになっていますが、子どもたちの様子を見ながら使いやすいようにと金内さんは改良を重ねています。そうした母親のもとで子どもの時から使い続けることで、片付けかたが自然と身についていくのだと思います。
ゲーム用品収納

ボードゲームの部品は小引き出しに収納。引き出しの箱の中に名前を貼ってあるから、子どもからは「使いやすい!」とほめられる(左)。マスクやサングラスなどの小物は扉裏に吊るしてある(右)

とは言え、誰もが同じようにできるとは限りません。引き出しの中は少しくらい乱れていても、そこに入れてくれればOKにする。少なくともこれだけはやっておこうという、守れそうなルールを決めるというやり方もあります。親も子も気持ちの負担を増やさないように片付けたいですね。

子ども4人と暮らす知恵が満載の金内さん宅。散らかりやすいリビングダイニングでは、無理なく片付くシステムがあります。溜まりやすいプリント整理法は必見ですよ。

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