「枕が変わると眠れない」は本当です!その理由とは?
「枕が変わると眠れない」は、そろそろ卒業しましょう
自分の家ではよく眠れるのに、出張や旅行のときに一睡もできなかった……。そんな経験はありませんか? 旅先など自分の家以外で眠れないときには、枕の見直しが一番大切です。また、眠るまでの行動を一定にする「スリープ・セレモニー」も効果があります。睡眠薬やお酒の力に頼るのも良いですが、飲み方に少し気をつけましょう。
自分にあった枕が一番! いつもの枕か枕カバーの持参も有効
枕がぴったり合っていれば、グッスリ眠れます
また、自分のにおいがしみ込んだ枕で眠るほうが、安心できて眠りやすいのかもしれません。旅行などで枕が変わると眠れない人は、自宅の枕を持っていくか、少なくともいつも使っている枕カバーを旅先でも使うと、眠りやすくなりそうです。
簡単な枕の最適な高さの調整法
また、宿泊先の枕がしっくりこないときには、高さの調整が必要かもしれません。そんなときには、16号整形外科の山田朱織院長が提唱されている方法をお勧めします。横向きに寝て、顔の中心を通る線と胴体の中心を通る線が、一直線になるのが理想の枕の高さです。横向きに寝たときに、首が左右に曲がっている感覚がなければOKです。枕が合わなければ、ホテルや旅館に相談するか、タオルやバスタオルで高さを調整してみてください。
詳しい枕調整法は、「首痛や腰痛、肩こりに!最適な枕の選び方と高さ調節法」をご参照ください。
眠る気分を盛り上げる「スリープ・セレモニー」
眠る前の行動をパターン化しておくと、旅先でも気持ちが落ち着きます
たとえば、ぬるめのお風呂にゆっくり入って、パジャマに着替えて歯を磨き、軽くストレッチングをして寝床に入り、「おやすみなさい」とつぶやいて目を閉じる。このようなスリープ・セレモニー(入眠儀式)をふだんから行っておいて、旅先でも同じように行動すると、リラックスできて自然に眠りやすくなります。
睡眠改善薬の利用・寝酒の注意点
どうしても眠れないときは、薬局で買える「睡眠改善薬」を使ってもよいでしょう。特に風邪薬や花粉症・アレルギーの薬で眠くなる人には、効果が高いです。薬が効いてくると急に強い眠気に襲われることがあるので、安全のため薬を飲んだら、すぐに布団に入りましょう。寝酒は、洋の東西を問わず見られる文化です。確かにお酒を飲むと、寝つきが良くなります。しかし、アルコールは血液中の濃度が薄くなると、覚醒効果を発揮します。そのため、睡眠の後半では眠りが浅くなり、睡眠全体としては質が悪くなります。
お酒を飲むなら、適量を眠る3時間前までにしておきましょう。そうすれば眠るまでにアルコールが分解されるので、睡眠に悪影響が少なくなります。適量とは、体重60kgの成人男性で日本酒1合、ビール中瓶1本、ワインなら軽くグラスに2杯までです。女性や高齢者はアルコールの分解が遅いので、これの半分くらいが適量です。
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