パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

15℃、人気パン店365日の姉妹店は総合食品店&カフェ(3ページ目)

代々木八幡の人気ベーカリー「365日」の姉妹店カフェがオープンしました。一流レストラン並みの厨房設備、コーヒーの焙煎機を備え、注文を受けてからつくられるサンドイッチやハンバーガーがオーガニックコーヒーや自然派ワインと共に楽しめます。サンドイッチはテイクアウトも可能。野菜やスイーツ、本や中古レコード、器なども買うことができる、楽しいお店です。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

人気の秘密はニーズに応えること

月替わりのブレンドもある。3月は「弥生」。

月替わりのブレンドもある。3月は「弥生」。

杉窪さんが提案する新しい商品やサービスは、「こうだったらいいのに」と改善策を考えたり、慣習的なものを時代やニーズにあわせて進化させていくことから生まれるようです。たとえばどんなニーズがあったでしょうか。

「惣菜パンを、パンにただ食材を乗せるだけではなくて、料理の域に引き上げました。合わせる食材にもプロの仕事が求められています。その食材も既製品は使わない。トレーサビリティがすべて明確で安心です」。

15℃ではどんなニーズに応えていきますか。

「今は共働きも増えているのに、身体にいい外食をする場が海外に比べて少ないと思います。ぼくは野菜を多く使うことに使命を感じているので、そういう料理を出しますよ。農家と契約していて、それが安定供給につながるんです。スイーツも、”バースデーケーキなら、二段仕立てがいいな”とか、”和菓子はなぜ同じあんこの味ばかりなんだろう”とか、解決していきたいことはたくさんあります」。
おかめと福助

おかめと福助

「おかめと福助」という打ち菓子があります。見た目は和三盆の落雁ですが「”ブールドゥネージュ”ってお菓子があるじゃないですか。あのイメージ。中にクッキーが入っていて、その中にコーヒー豆を砕いたものが入っています」。これはおもしろい、新しい感覚です。
コーヒーに合わせたい甘味

コーヒーに合わせたい甘味

ベーカリーでありながらパンがメインではなく、コーヒーの輸入から焙煎までしながらコーヒーをメインにもしない。なぜならコンビニにはメイン商品はないから、という杉窪さんが提案する新しい店のかたち、総合食料店。まずは訪れて五感を遊ばせてみてください。楽しい発見があるはずです。
卵白で軽く焼き上げた「ケンバン」

卵白で軽く焼き上げた「ケンバン」



15℃

15℃

■15℃
住所:渋谷区富ヶ谷1-2-8
電話:03-6407-0942
営業時間:7:00~23:00(22:00L.O)
小田急線代々木八幡駅徒歩1分
東京メトロ代々木公園徒歩1分
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