ベイクスとパンの盛り合わせ
豆とベーコンのサワーソース温玉のせ
ベイクスは窯を持つパン屋さんならではの発想と、デザイナーならではのコーディネイト感覚が、そして岡山でもアイデアを練るのに長時間、カフェで過ごしてきた秀島さんならではのセンスが活かされた粋なカフェ料理だと思います。
京都・小川コーヒー
「タコとじゃがいものガリシア風のにせもの」などという面白い名前の料理もありますが、発想のもととなったのはパリで食べた味。「似せてあるもの、という意味ですよ。あと、こういうのを食う生活がしたい、という憧れでもありますね」。
タコとじゃがいものガリシア風のにせもの
そういえばナショナルデパートは「女王製菓」「ももたん」などお菓子のブランドも展開していてパリの老舗百貨店ボンマルシェで販売したこともあるのです。やはり普通のパン屋さんではありません。
駒沢公園の酵母とパン
ベイクスには日替わりでさまざまなパンの盛り合わせが付きます。グランパーニュのほか、ライ麦70%のドイツパンなども本格派です。
居心地のいいnicoのカフェ席
ちなみに、nicoのオーブンで焼かれるパンは今までの(岡山やネットストア、Dean&Delucaで販売されている)ものとは、ほんのちょっとだけ違っています。
隣は駒沢公園
岡山では壷を持って工房近くの後楽園周辺の緑地に出かけ、昼寝しながらゆっくりと酵母の着床を待つ、という秀島さんですから、nicoでは、緑の多い駒沢公園で採取した酵母を使っているのです。
酵母採取についてはこちらに書いています。
カカオバナーヌと生クリーム
「毎日いろいろ試作しています。いや、楽しいっすね、ホント!」秀島さんは言います。現在はメニューにないワッフルを食べにきたお客さんにパンの盛り合わせを勧めると、「生クリーム乗っけてよ」と注文が入り、そのおいしさを再発見したり。
フードメニュー充実とあってはますます長居してしまうかも
このテストキッチンでこれからどんなクリエイションがなされるのか。楽しみです。
ナショナルデパートTest Kitchen&nico
■ナショナルデパート Test Kitchen & nico
2016年10月現在、nicoとのコラボレーションは終了。ナショナルデパートは食品工場と売場併設のデザイン事務所を東京・八雲に2016年11月25日にOPEN予定。グランパーニュなどパンの製造販売もこちらで予定されています。
(2016.10追記)