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狩野英孝に学べ! ヤワなメンタルを鍛えるには(2ページ目)

年明けからの怒涛のニュースの中、なぜかほのぼのとしてしまったのが「狩野英孝6股騒動」。そこには一言で言い表せない類まれな狩野のキャラクターが大きく影響しているようです。6股しても嫌われない狩野の人間性について、深掘りしてみたいと思います

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

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生まれながらの強じんな自尊心

純文学作品の中に登場させたくなるほど、強烈な人間性を持つ狩野英孝。その魅力(?)はどこから来るのでしょうか? おそらく彼は人並みはずれた自尊心の持ち主です。自尊心という言葉にネガティブな要素を感じ取る人がいるかもしれませんが、本来の意味は「自分の人格を大切にする気持ち」であり、これが低かったり失われたりすると、精神バランスが崩れてしまうおそれもあります。

高い自尊心を持つことは社会に出てもプラスに作用します。ただ、狩野英孝の場合は芸人としてのブレイクのきっかけが、ナルシストキャラを前面に押し出した一人コントだったことから、話はややこしくなってきます。フリートークやドッキリに掛けられた映像でも、パンパンに膨れた自尊心に加えて、それをあっさり裏切るポンコツぶりが次々と爆笑を呼びました。その結果、芸人としての人気も跳ね上がり、彼の自尊心は無事保たれるという不思議なパラドックスが発生してしまいました。

今回のスキャンダルにしても、狩野がまじめに答えているだけなのに、なぜか爆笑映像になってしまう。マスコミから追求されて実際は滅入っているのかもしれませんが、まったく苦しげな表情に見えないんですね。それというのも、コント以上に自分大好きのキャラが全国的に浸透していたからだと思います。

強いメンタルを獲得するには

普通なら人気急降下するはずの恋愛スキャンダルで、日本中を爆笑の渦に包んでしまった狩野英孝。外野から何を言われても一向に揺るがない彼の自尊心を、その数パーセントでも手に入れることができれば、日々のストレスや精神的な不安に悩まされている人も、たちまち吹っ飛んでしまうはず。

簡単な方法としては、自分を一度じっくりと見つめ直して、長所といえるべきものを見つけ出します。見つけたらそれを徹底的に自画自賛。何だったら文章に書きとめてみても良いかもしれません。ただし、絶対に他人の目に触れないよう厳重注意して(笑)。

とは言え、どんなに努力したとしても狩野英孝のようになれる人は、少なくとも日本では皆無でしょう(別になりたくないかもしれませんが)。それほどまでに貴重なキャラクターであり、今後も何かしらの騒ぎを起こして(巻き込まれて?)、世間を楽しませてくれそうな気がします。まさしく「国の宝」ですね。
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