ホワイトを基調に清潔感のある空間に。 [シエラ] LIXIL
最近の水まわり空間のインテリア傾向は、シンプルですっきりしたデザイン。加えて、どこかに自然を感じるような、ナチュラルテイストの空間づくりも多く提案されており、システムキッチンや洗面化粧台、システムバスやトイレ機器にも、その傾向はみられます。ここでは、ナチュラルテイストに馴染む水まわり機器をご紹介しながら、ナチュラルな雰囲気を醸し出す、インテリアコーディネートのポイントをまとめました。
ナチュラルな雰囲気の空間を実現するポイント
クラシックな雰囲気の壁タイル、木目が印象的なカウンターや鏡にホワイトの洗面ボウルを合わせて。[内装壁タイル エテルネ] LIXIL
ぬくもりのあるナチュラルな空間を実現するために、気をつけたいのが色使い。基本的には、ベージュやアイボリー、ホワイトなどを組み合わせると落ち着きのある空間が生まれます。また、ブラウン、グリーン、ブルーなどのアースカラーを取り入れるのもいいでしょう。
内装材には、天然木やタイル、コルクなど、自然素材もしくは、自然を感じるものを。家具、小物などにも、自然の素材を用いたものを組み合わせ、ファブリックには、木綿や麻などを用いるとまとまるでしょう。
キッチン あたたかさを感じる木目を取り入れたキッチンキャビネットを
明るい木目のシステムキッチンとダイニングテーブルで爽やかな食卓を。[アレスタ] LIXIL
キッチン空間のイメージを大きく左右するのは、キャビネットの扉やカウンター、壁材など。キッチンキャビネットの扉には、各メーカーともに豊富なバリエーションが揃っていますが、ナチュラルにまとめるのであれば、木製扉もしくは木目柄を持つタイプ、また、ベージュやアイボリーなどすっきりとした色の扉を選ぶといいでしょう。布の風合いを感じさせる扉材なども雰囲気のあるものです。キャビネットに組み合わせるカウンターは、ステンレスよりも柔らかい色合の人造大理石がいいでしょう。
また、プランによっては壁材も空間イメージに影響を与えるもの。キッチンパネルが多く用いられていますが、扉材に合わせ、自然な色柄を選ぶようにしましょう。個性的に仕上げたい場合は、タイルを用いても。素朴なデザインやアースカラーのモザイクタイルなども適しています。
システムキッチンについては、次の記事にまとめています。
バスルーム 壁パネルのコーディネートがポイント
石目調の明るい壁パネルとホワイトのバスタブで清潔感のあるバスルームに。 [スパージュ] LIXIL
インテリア空間づくりだけでなく、屋外とのつながりを配慮することで、より自然を身近に感じることができるもの。大きめの窓を設けたり、ウッドデッキをつなげるなど、開放感のある空間づくりも検討してみてもいいでしょう。ブラインドを設置する場合は、壁と馴染む色合を選ぶことで、空間もまとまります。
システムバスについては、次の記事にまとめています。
サニタリー キャビネットや手洗いスペースに工夫を
木目のあるキャビネットとホワイトのカウンター、素材感のある壁材を取り入れたトイレ空間。[キャパシア] LIXIL
タンクレストイレを取り入れたトイレ空間の場合は、手洗い器まわりのデザインがポイント。木製カウンターや木目タイプのキャビネットなどを組み合わせてもいいでしょう。壁材には、自然塗料やタイルなども向いています。
洗面やトイレの床材は、水や薬品などに強い素材を選ぶ必要がありますが、フローリングやクッションフロア、タイルなど、優しい色合のものから選ぶといいでしょう。
洗面化粧台やトイレの手洗い器については、次の記事にまとめています。
ナチュラルな雰囲気にしたい、といっても、デザインや空間づくりはさまざまです。プランニングの際には、重視するポイントを明確にすること。素朴な雰囲気なのか、北欧デザインなのか、カフェ風なのか、優先順位を考えてみましょう。気に入った空間や商品写真をスクラップしてみるのもひとつの方法。自分の好みがはっきりするのと同時に、設計担当者やコーディネーターにイメージが伝わり、打ち合わせもしやすいでしょう。
また最近では、システムキッチンやシステムバス、洗面化粧台など、水まわりをトータルでコーディネートできる商品もみられるようになりました。ひとつひとつの空間を別々に考えるのではなく、水まわり全体、住まい全体でコーディネートすることも大切なポイントです。
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