自宅車庫でマイカーに傷!
子どもが生まれたのを機に戸建マイホーム暮らしを始めた晴子さん。自宅車庫にバックで車を入れようとしたら、壁にこすって車体にキズをつけてしまいました。保険会社に連絡したら、修理の手配をしてくれました。1週間後、保険会社から「修理費は5万円でした。保険を使われますか?」の電話がかかってきたそうです。
車体を擦りやすい車庫入れ。慎重に運転しているものの……
晴子さん:「何も考えずに保険会社に連絡したのですが、保険を使うと翌年度から保険料が上がると聞いて、急に不安になりました。軽微な事故なら、保険会社に連絡しないほうがよかったのでしょうか?」
ガイド:「いいえ、保険会社に連絡したのは正解です。自動車保険の場合、損害額が確定してから、保険を使うかどうかを決めることができますから」
どのくらいの損害額から保険を使ったほうがお得?
晴子さん:「今回の事故は修理費5万円なのですが、保険を使って大丈夫でしょうか?ちなみに、車両保険の免責は0-10万円になっています」ガイド:「単独事故で車両保険を使う場合、翌年度から等級が3等級下がり、料率が無事故係数から事故有係数に変更されます。これにより保険料は高くなるので、晴子さんのケースだと、保険を使わないほうが家計の負担は抑えられそうです」
晴子さん:「保険を使わないほうがいい、修理費の目安ってあるのでしょうか?」
ガイド:「一般的に、損害額が10万円以下なら保険を使わないほうがいいと言われています。しかし、保険を使ったときの影響は現在の等級などによって異なります。損害額30万円以下の場合は、保険を使ったときと使わなかったときの保険料を試算してもらった上で判断するといいですね」
その後、晴子さんは保険会社に保険料シミュレーションを依頼(現在の等級10等級、保険料7万円)。翌年度から3年間の保険料総額は『保険を使わない=19万8000円』なのに対して、『保険を使う=30万2000円』だったそうです。その差10万4000円だったので、晴子さんは保険を使わず、自分で修理費5万円を支払いました。
自動車保険は保険を使うと等級が下がります(例外あり。詳しくは記事「保険を使っても等級が下がらない『ノーカウント事故』」参照)。保険を使う、使わない、の返事は安易にしないこと。その後の保険料推移を比べた上で判断するようにしましょう。
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