貯蓄性の高い保険とは?

貯蓄性の高い保険は今入っておくべき?

貯蓄性の高い保険は今入っておくべき?

よく「お宝保険」という言葉を耳にしますが、これは、貯蓄性の高い保険のこと。保険は本来「万一の保障」を得るためのものですが、そこに「貯蓄機能」を持たせたもので、その代表格が「養老保険」。

たとえば、200万円の保険金額なら、満期までに万一のことがあれば、死亡保険金として200万円が支払われます。満期まで無事に過ごせたら200万円が満期金として支払われるというものです。掛け捨てとは違い、保障と貯蓄の両方を兼ね備えているため、一時期、高い人気を集めていました。

しかし、予定利率(保険会社が運用の目標とする利率で、預金金利のようなもの)の低下によって、貯蓄性が下がり、保険は保険、貯蓄は貯蓄で考えるべき、という論調が多くなり、養老保険に進んで入ろうとする人も少なくなってきました。3%近い予定利率を出していた時代に加入した人は、保険料負担が多少重くても、「お宝保険」として、解約せずに継続していたはずです。

終身保険や個人年金保険、学資保険(こども保険)も、貯蓄性の高い保険として人気がありますが、学資保険は強制的に教育費を確保する、契約者(主に父親)に万一のことがあれば、その後の保険料の支払い免除といった特典があるため、単純に利率が低下したからといって、加入を見合わせるということもなく、子どもがいる家庭であれば、まず学資保険、という考え方は定着しています。

終身保険や個人年金保険は、老後資金の準備という側面がありますので、利率の低下とともに、投資など、より効率的に運用できる商品へと資金は移動していきました。また、保険の予定利率は固定なので、長期で運用するには、不向きという考えた方もありました。

戻り率が高くなる入り方には、いろいろある

こうした貯蓄性のある保険は、「戻り率」がひとつの選択基準となります。支払った保険料総額に対して、満期時や解約時にいくら戻ってくるかを示すもので、当然、戻り率が高いほうが、オトク、というわけです。この戻り率は同一の保険でも、加入時の年齢によっても変わってきます。どの保険も、加入時の年齢が若いほど、保険料は安くすみます。

また、保険料の支払い方法によっても変わってきます。毎月払いより、半年、年払いのほうが保険料は安くなるため、結果的には戻り率が高くなります。さらに、全期前納(加入時に一括払い。一時払いとも言う)すれば、さらに戻り率が高くなります。そこで、貯蓄性を高めるために、「一時払い」で終身保険、養老保険、個人年金保険に加入するという方法があります。しかし、そのためには、100万円などまとまった資金が必要なので、ある程度の年齢になって余裕資金がある場合にしか、おすすめできません。

もう一つ、支払保険料を安くする商品に、「低解約返戻金型」の終身保険があります。これは、一定の期間までは、解約した場合に戻ってくるお金を抑える代わりに、保険料を安くするというもので、同じ保険金額の一般的な終身保険と比べると、その差がわかります。ただし、契約後、数年は解約返戻金がかなり抑えられてしまうので、当面解約の予定はない、という資金である必要があります。

このように、貯蓄型の保険には、いろいろなタイプ、加入の仕方、保険料の抑え方がありますが、いずれにしろ、予定利率が下がってきた現在では、老後資金などの確保のためであれば、他のマネー商品のほうが、有利に運用できるという判断もありました。

しかし、日銀のマイナス金利により、今後、保険会社が保険料の運用先に苦慮することは予想ができます。現在販売中の保険も、運用環境の悪化が続けば、予定利率を下げてくる可能性もあるでしょう。もしも、こうした保険への加入を検討しているのなら、今が入りどきなのかもしれません。

貯金に余裕のある40代、50代のシングルは、今、検討すべき

シングルの場合、万一のことがあっても、多額の保険金を確保する必要がなく、死亡整理代として200~300万円を貯蓄で確保できていれば、死亡保障はいらない、という考え方があります。実際、筆者は20代、30代の時は、自分に万一のことがあった場合に、両親に少しでも残そうと、定期保険に加入していましたが、満期になって以降、死亡保障のある保険には加入していません。

しかし、50歳を過ぎ、少し考え方が変わってきました。万一のことがあっても、誰も困らない状況であるのは同じで、自分に何かあった場合は、預貯金で死亡後の整理をしてもらえればいいと思っていますが、預貯金は死亡後、口座が凍結され、すぐに使うことはできません。多額の資産があるわけではありませんが、当座のお金が使えないとなると、親族に迷惑がかかってしまいます。

保険の場合は、受取人から申請があれば、1週間程度で保険金が振り込まれます。また、保険金は相続財産の評価から、一定金額は除かれるため、同じ100万円、200万円でも、預貯金で用意しておくよりも、はるかに使い勝手がいいと言えるでしょう。

また、終身保険では、万一の保障のほか、一定の年齢になると、年金として受け取ることができ、何かまとまった資金が必要なときに解約して、解約返戻金を自身が受け取ることもできます。この先、定期預金の金利がさらに下がるようであれば、今のうちに加入を検討しておくのも、賢明かもしれません。

一例として、アフラックの低解約返戻金型終身保険『WAYS』で、40歳女性の加入例を紹介しておきます(あくまでも一例で、検討する場合は、保険会社各社の比較検討を行ってください)。

◆契約者   40歳女性
◆保険金額 200万円(死亡・高度障害のとき)
◆保険期間  終身
◆払込期間   15年(※)
◆保険料     119万6102円(全期前納)
◆解約返戻金
10年後(50歳)59万8654円(戻り率50%)
15年後(55歳)133万436円(戻り率111.2%)
20年後(60歳)140万8428円(戻り率117.7%)
25年後(65歳)149万1110円(戻り率124.6%)

※一時払いなので、以降の保険料の払い込みはないが、一時払い保険料を15年にわたり保険に振り当てられるということ。15年の契約応当日の前日までに解約すると元本割れになる。払込期間を10年とすることも可能。

約120万円の払い込みで、20年後には約140万円となります。必要になった時点で解約してもいいし、70歳以降なら、年金として受け取ることも可能。だだ、20年も先のことで、それだけの時間があれば自分でもっと有利に運用できる、ということなら、こうした保険を利用しなくてもいいでしょう。確実に定年退職後の資金を確保したい、と考えるなら、マイナス金利の影響で保険販売が中止になる前に加入を検討してもいいでしょう。

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