アンジーは戦争映画、タランティーノは密室サスペンス!
『不屈の男 アンブロークン』(2016年2月6日公開)ベルリン五輪に陸上選手として出場したルイ(ジャック・オコンネル)だったけれど、第二次世界大戦で、日本軍の捕虜になってしまい。彼は、サディスティックな渡辺伍長(MIYAVI)に目をつけられ、傷めつけられて……。
アンジェリーナ・ジョリーが元五輪選手の壮絶な人生を描いた作品。アンジーは映画を通して語りたいことが多いようで、真摯に映画作りを続けていて本当に素晴らしい。この映画について「世界は苦痛に満ちている。人はこのような映画を求めています。闇の中でも光を求めてやり抜く人の物語を」と語っています。脚本にジョエル&イーサン・コーエンが参加したというのも話題。(公式サイト)
監督:アンジェリーナ・ジョリー 出演:ジャック・オコンネル、ドーナル・グリーソン、MIYAVI、ギャレット・ヘドランド、フィン・ウィットロック、ジェイ・コートニー
『ザ・ブリザード』(2016年2月27日公開)
大西洋で起こったタンカーの事故。荒れ狂う波、漆黒の海、真っ二つに折れたタンカーから人々を救出することはできるのだろうか。かつて同じような事故に遭遇し、8名救助できなかった過去のトラウマに悩まされている沿岸警備隊員たちは「今度は誰も死なせはしない!」と救助に命をかける……。
アメリカ版”海猿“的な海洋パニックであり、感動作であり。映画ならではのダイナミックな映像は迫力があります。なんとこれが実話というのが凄い! 船酔いするかもしれないので、見るときは要注意かも?(公式サイト)
監督:クレイグ・ギレスピー 出演:クリス・パイン、エリック・バナ、ケイシー・アフレック、ベン・フォスター、ホリデイ・グレインジャーほか
『ヘイトフル・エイト』(2016年2月27日公開)
白銀の中、賞金稼ぎの男(サミュエル・L・ジャクソン)、同じく賞金稼ぎの男(カート・ラッセル)と彼が捕えた囚人の女(ジェニファー・ジェイソン・リー)は馬車で移動中、ある店で休憩をします。そこにもいわくありげな男たちが。その店に集まった8人は、お互い腹の探り合いを始めますが……。
あいかわらず無駄話などを織り交ぜて、キャラクターを立たせていくタランティーノ監督。クセモノ揃いの面々ですが、荒くれ者の男たちの中でも一歩も引けを取らないジェニファー・ジェーソン・リーの凄さ!アカデミー賞助演女優賞候補も納得の怪演を見せ、見せ場をかっさらっていきます。前半の謎が紐解かれていく後半はミステリーでもあり壮絶アクションでもあり。タランティーノファンは大いにお楽しみください。(公式サイト)
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ 出演:サミュエル・L・ジャクソン、カート・ラッセル、ジェニファー・ジェイソン・リー、ウォルトン・ゴギンズ、デミアン・ビチル、ティム・ロス、マイケル・マドセン、ブルース・ダーン
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