高等部と独立した校舎で、勉強や課外活動に没頭
最難関大学への素晴らしい合格実績を誇る甲陽学院中学。「入学直後から猛烈な受験指導が行われるのでは……」と危惧されるかもしれませんが、「将来大学で学ぶ者のために、充分な学力と体力を練磨する」との教育方針を掲げている同校では、中学校3年間は学力や体力の基礎作りに重点をおいた教育を行っています。中高一貫校としては珍しく、高等部と独立した校舎になっており(甲陽学院中学校は西宮市・夙川、甲陽学院高等学校は西宮市・苦楽園)、それぞれの年齢期に適した環境と充実した施設が用意されています。高等部とは別施設になっているため、甲陽学院中学の生徒は大学受験を意識せず、勉強や課外活動に没頭。クラブ活動や、さまざまな行事は生徒の自主的な運営によって行われており、毎年個性あふれるイベントが開催されています。
少人数化による、徹底した丁寧な指導を実践
甲陽学院中学では、中学1年から高校3年まで、生徒たちと一緒に担任も6年間持ち上がっていきます。生徒と保護者と教師の相互理解も大切にしており、マニュアルやデータを重視した受験指導ではなく、6年間で何度も話し合いを積み重ねることによって、生徒が自ら進みたいと願う進路を決定。中学校・高校の6年間は子どもが自立していく大切な時期だからこそ、マニュアル化された画一的な教育ではなく、生徒一人ひとりとの関係を最も大切に考えて指導を行っていると言えるでしょう。
2006年度から募集定員が180人になったことにより、従来の3クラス(1クラス55名)から、5クラス(1クラス30人台)制になりました。各学年ともに英語・数学・国語の教師が2人つき、この3教科の教師は一つの学年しか担当しないという徹底した指導。また担任数が増えたことで、英語・数学・国語の3教科以外の教師も担任に加わるようになりました。