ひとつの空間であるLDKの中心となるキッチン
ナチュラルな空間に素材感を感じさせるキッチン。 [サンヴァリエ リシェルPLAT] LIXIL
ひとつの空間となることで、キッチンは、調理をする設備機器という実用面だけでなく、より空間に馴染むようなスタイルやデザインが増えてきています。コンロや水栓金具、換気扇など、さまざまな設備機器を組み込むだけに、機器という冷たい雰囲気を極力排除した商品が揃ってきました。
対面キッチンはもちろん、プランニングの自由度が高まっている
LDK空間の中心にもなるようなデザインのキッチン。 [Lクラス キッチン] パナソニック エコソリューションズ
いずれも、くつろぎの場からもキッチンが見渡せることなどから、インテリア空間とのコーディネートがしやすく、多様なキッチンスタイルを実現できる商品が増えています。
キッチンスタイルやキャビネットについては、次の記事にまとめています。
対面キッチンのメリット・デメリット&便利な設備
引き出し,ポケット,静音etc.キッチンキャビネット収納
空間に自然に溶け込むキッチンの特徴
空間に溶け込むようなキッチンは、キャビネットの扉材や取っ手、カウンターやシンク、加熱機器や換気扇など、デザインや色合いにさまざまな工夫が施されています。■ナチュラルな雰囲気を持つキャビネットの扉材、すっきりとした取っ手
キッチン空間のイメージを大きく左右するキャビネットの扉は、各メーカーともに豊富なバリエーションがみられますが、最近充実しているのが、木質系の扉もしくは木目柄を持つタイプ。床材の色やダイニングの家具などとコーディネートすることができるので、空間的なまとまりが生まれます。
また、壁材などと同じ色調のベージュやアイボリー、布の風合いを感じさせるデザインなどは落ち着いた雰囲気に。鏡面仕上げタイプであれば、空間のアクセントともなる存在感を生み出すでしょう。
扉や取っ手、壁材などについては、次の記事にまとめています。
システムキッチン 扉と取っ手の種類と特徴
キッチンパネル、タイルetc.キッチン壁材の種類と特徴
■あたたかみのある人工大理石のカウンターやシンクの色
シンプルですっきりとしたキッチンはどんなインテリアにも溶け込む。[クラッソ] TOTO
また、シンクにも、アイボリーやホワイトの人工大理石だけでなく、カラーバリエーションを揃えたものなどが揃い、空間にも馴染みやすいでしょう。いずれも、周辺キャビネットのカウンターやダイニングテーブルの天板素材などを考慮して検討することがポイントです。
カウンターやシンクについては、次の記事にまとめています。
素材の種類、特徴etc. キッチンカウンターの選び方
素材、サイズ、機能etc. キッチンシンクの種類と特徴
■目立たないような工夫が施されたビルトイン機器
システムキッチンには、さまざまな機器が組み込まれますが、最近のキッチンには、それらを目立たせないような工夫が多くみられます。
たとえば、食器洗浄乾燥機は操作パネルを内側にすることで存在感を感じさせないもの、すっきりとしたIHクッキングヒーターだけでなくガス調理機器もトッププレート部分の形状や色使いなどを工夫して、ハードな雰囲気を抑えたものも。換気扇は、個性的なデザインで空間のポイントとするケースもありますが、ウォールキャビネットと一体化するようなデザインも多くみられます。食事やくつろぎのスペースからの見え方を意識して、プランニングすることがポイントでしょう。
調理機器や換気扇については、次の記事にまとめています。
キッチン換気扇(レンジフード)の基礎知識
IHクッキングヒーターの種類と特徴&選び方のコツ
カウンターやダイニングテーブルを一体化したプランも
簡単な食事もできるホワイトのカウンターは、シックなインテリアにもコーディネートしやすい。 [クラッソ] TOTO
また、キッチンキャビネットからカウンターを続けてダイニングテーブルとするようなプランも。キッチン設備という役割と家具としての役割を融合させたプランと言えるものです。取り入れる際には、食事のスタイルに合わせて、サイズや高さなど、充分に検討を。落ち着いて食事ができるように、使用した調理器具などを見えにくくする工夫も必要でしょう。
LDK空間全体のコーディネートができるキッチンも
内装材や室内建具などをコーディネートが可能なキッチンは、空間全体でプランニングしやすい。[リシェルSI] LIXIL
プランニングの際には、システムキッチンだけでなく、空間全体のトータルコーディネートに配慮しながら選ぶことが大切でしょう。
キッチン周辺ユニットなどについては、次の記事にまとめています。
キッチン収納のポイント!周辺ユニットの基礎知識
フローリング、タイルetc.キッチンの床材の種類と特徴
キッチンメーカーのショールームでは、システムキッチン単体だけでなく、LDK空間をトータルで提案した展示も増えてきています。キッチンのプランニングの際には、どのようなキッチンを、どのような空間に取り入れたいのか、イメージを膨らませるためにも、必ずショールームで確認を。リビングやダイニングのインテリアや家具選びの参考にもなるはずです。
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