英米の風変りな映画たち
『パディントン』（2016年1月15日公開）英国へやってきたジェントルマンな熊のパディントンが、大都会ロンドンで家探し。親切なミセス・ブラウン（サリー・ホーキンス）に救われるものの、人間社会にとまどい、失敗ばかり。そんな中、パディントンは謎の美女（ニコール・キッドマン）に狙われるはめに……。
英国で長年愛されてきた児童文学のキャラクター、パディントンが実写映画化。テッドみたいなモフモフかと思ったら、意外と大きくリアルにクマだったのがちょっと驚き！ そしてパディントンの声を担当しているのが『007／スペクター』のQことベン・ウィショーっていうのがもうウィショーファンはたまりませんね！
パディントンがお世話になるミセス・ブラウンの家がとてもかわいく、テッドと違って、ドタバタはあっても下品じゃないのでお子様OKです。（公式サイト）
監督：ポール・キング 出演：ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント、ピーター・キャパルディ、ニコール・キッドマン
（パディントンの声）ベン・ウィショー
『クリムゾン・ピーク』（2016年1月8日公開）
霊感の強いイーディス（ミア・ワシコウスカ）は、謎の死を遂げた父の死後、トーマス（トム・ヒドルストン）と結婚。彼の屋敷に、彼の姉のルシール（ジェシカ・チャステイン）とも同居することに。広大だが不気味な屋敷で生活するうち、イーディスは霊感で血まみれの女性の亡霊を目撃してしまう。彼女の正体は……。
『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督が描いた不気味で美しいゴシック・ホラー映画。ビジュアルは美しさと不気味さの融合！ まるでディズニーランドのアトラクション「ホーンテッドマンション」。あれをもっとドロドロなエグい世界に落とし込めた感じです。
役者も素晴らしく、ミア、ジェシカ、トムの熱演が映画のレベルアップに貢献しています。（公式サイト）
監督：ギレルモ・デル・トロ 出演：ミア・ワシコウスカ、ジェシカ・チャステイン、トム・ヒドルストン、チャーリー・ハナムほか
『ザ・ウォーク』（2016年1月23日公開）
ワールド・トレード・センターの塔の間をワイヤーで繋いで綱渡りをした、フィリップ・プティ（ジョセフ・ゴードン＝レヴィット）の偉大なる綱渡りを描いたドキュメンタリー映画『マン・オン・ワイヤー』の映画化。
変わり者のプティのチャレンジには仲間がおり、彼らの協力あっての綱渡り。綱渡りそのものも凄いけど、そこに至るまでも綱渡りのようなスリルだったというのがよくわかります。それにしても地上411メートル（110階）の高さを綱渡りするなんて、プティは神に選ばれた者としか思えません。
観客をワールド・トレード・センターの屋上に導き、そこでプティと一緒に綱渡りしている感覚に陥る映像が秀逸。高所恐怖症の方は覚悟しておきましょう。（公式サイト）
監督：ロバート・ゼメキス 出演：ジョセフ・ゴードン＝レヴィット、ベン・キングズレー、シャルロット・ルボン
＞お次は御大スピルバーグとスター俳優ジョニー＆福島の高校生の映画です。
