映画/おすすめ映画

2016年1月公開のオススメ映画ランキング(3ページ目)

2016年も映画界は豊作の予感がします。1月から2016年前半は全米賞レースからアカデミー賞へと流れていく映画が続々公開されます。1月はその第一弾! スティーブン・スピルバーグの力作『ブリッジ・オブ・スパイ』やジョニー・デップの新作など目白押しですよ。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

福島の高校生&スター俳優&監督の秀作3本!

『LIVE!LOVE!SING! 生きて愛して歌うこと 劇場版』(2016年1月23日公開)

神戸の高校生、朝海(石井杏奈)は福島出身。原発の事故を機に神戸に越してきて、普通の日常を過ごしています。ある日、福島の友達から「昔埋めたタイプカプセルを堀に行かない?」と誘われ、同級生ら数人でタイムカプセルを堀に行くことに……。

2015年3月にNHKで放映された同名作品の劇場版。監督は「あまちゃん」などを手掛けた井上剛監督です。本作は福島から離れていた高校生が、タイムカプセルを掘り出すために再び故郷に戻る物語。いまだ復興が進まない場所での高校生たちの想いを綴っています。

過去は消せない、そこにある瓦礫もなくなったわが家もすべて現実。その事実と高校生たちがどう向き合うかを描いた力作です。(公式サイト

監督:井上剛 出演:石井杏奈、渡辺大知、木下百花、柾木玲弥、前田航基、津田寛治、ともさかりえ、南果歩、中村獅童ほか


『ブラック・スキャンダル』(2016年1月30日公開)

幼なじみの3人の男たち。FBI捜査官コノリー(ジョエル・エドガートン)、政治家ビル(ベネディクト・カンバーバッチ)、犯罪王パルジャー(ジョニー・デップ)は違う道を歩んでいたけれど、コノリーがイタリアンマフィアの情報提供をパルジャーに頼み、関係が深まったことから大事件へと発展していく。

実在する人物の汚職事件を映画化。パルジャー演じるジョニーは一瞬「誰?」と思うほどの見事な変貌ぶり。カッコ良さがみじんもない姿ですが凄味が感じられ、極悪非道な男を怪演。友情に野心がからむと、ろくなことがないことを芸達者な3人の役者が教えてくれます。(公式サイト

監督:スコット・クーパー 出演:ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチ、ケヴィン・ベーコンほか


『ブリッジ・オブ・スパイ』(2016年1月8日公開)

米ソ冷戦下、双方のスパイを交換する交渉人に選ばれたのは、保険関係の弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)。ソ連のスパイの弁護を担当したことから任務につき、失敗すれば米ソの関係悪化もありうる重責を担うことに。

実話の映画化ですが、実にドラマチック! スパイ交換の交渉のスリルだけでなく、そこに交渉人とスパイの心の交流を織り交ぜて描いて胸に迫るドラマに。さすがスピルバーグ監督です! トム・ハンクスの好演はもちろんですが、ソ連側スパイを演じたマーク・ライランスの深い存在感が印象に残ります。必見!(公式サイト

監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン、アラン・アルダ、スコット・シェパード、セバスチャン・コッホ
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