7人乗れてどこでも行けるラグジュアリーSUV
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はメルセデス・ベンツGL(旧型)をご紹介したいと思います。Gがつきますが、質実剛健なメルセデス・ベンツ社のゲレンデヴァーゲン、つまりGクラスとは全く方向性が異なり、同社で最上級のラグジュアリーSUVです。砂漠のロールスロイスと異名をとるレンジローバーや、アメリカのセレブに人気のキャデラックエスカレードあたりがライバル。
あるいは海も山もどこでも行けるようにしたSクラス、とも言えます。いずれにせよ、メルセデス・ベンツとしては初チャレンジのカテゴリーとなります。
日本デビューは2006年10月。当時のMクラスのホイールベースを延長し、3列目シートを備えた1グレードのみの設定でした。新車時価格はなんと1280万円。
それが現在、いくらから狙えるのかというと、原稿執筆時点での修復歴なしの最安値は300万円。2008年式で走行距離は8.8万kmです。つまり7年間でざっと約1000万円値落ちしているというわけです。
ちなみに走行距離5万km以下&修復歴なしではどうかというと、最安値は344.9万円。2007年式&4.4万kmです。
これだけお手頃になってくると、SUVが欲しい人はもちろんですが、国産の高級ミニバンを検討している人にもオススメしたくなります。何しろ、先述の通り3列目シートを備えた7人乗りなのですから。
大人が十分ロングドライブに耐えられる3列目シートは、他のシート同様ナッパレザーが奢られています。7名乗車時でのラゲッジ容量は300L、さらにスイッチだけで2列目と3列目を畳むことができ、しかもキレイにフラットになるラゲッジスペースをつくり出すことができるのは、国産ミニバンになかなかできない芸当といえるでしょう。
そもそもミニバンは、家族みんなでいろんな所へ行けるのが魅力です。その点、走破性の高いSUVなら、さらに行動範囲を広げられます。
確かにミニバンよりは室内高では劣りますが、先ほど述べたように、大人も十分ロングドライブが楽しめる3列目シートです。無駄な頭上の空間がないだけです。
最近は広いと喜ぶお子さんも多いそうですが、それならば行き着くところはバスになりませんか? むしろ空間の広さより「メルセデス・ベンツとは」「クルマとは」を子どもの頃から教えてあげたほうがいいと私は思うのですが、いかがでしょうか。
家族7人でどこへでも行けるメルセデス・ベンツの、Sクラス並みのSUV。次ページで詳しく見ていきましょう。