シンクの残飯を水で流していませんか?
調理の際に出た野菜の皮などの食材、下げたお皿をすすいだ時に流れ出る、残飯。シンクには常に、こうしたゴミが散在しがちです。この散らばったゴミを排水バスケットに集めるために、多くの人は水を流しかけることと思います。こうした作業がしやすいように、伸縮性のあるシャワー水栓がついているキッチンもあります。でも、ただゴミを集めるためだけに使う水、もったいないですよね。
今日からシンクには、これを用意しておきましょう。手前の2つは製菓材料売り場で売られている「ドレッジ」という商品。生クリームなどを均一に伸ばすために使うものです。金属製のものもありますが、シンクそうじに使うには、柔らかいプラスチック製のものを用意してください。一番後ろの青いのは、ドイツ製のシンク用ちりとり。これで、調理中のシンク使も、洗い物もグンとラクになりますよ。
水で流さず、ドレッジで集めて、水切りもしておこう
シンクに散らばった残飯は、水で流さず、このドレッジを使って集めます。平らな部分をシンクの底面にあてて、排水バスケットに向かってゴミを集めていきましょう。一緒に簡単な汚れもこすり落としてくれます。同様に、カウンターの上にこぼれた煮汁や、取りこぼした食材などもドレッジで集めてシンクに落としてしまいましょう。台ふきんを使うと、台ふきんが煮汁などで汚れてすすぎの必要が出てしまいます。ドレッジを使えば、片手で簡単。しかも手が汚れないので、調理の合間でも安心して使えます。
さらに、洗い物が終わったらシンクのまわりについた水滴を、このドレッジでかき落としておきます。濡れたシンクは害虫を呼ぶため、洗い物の最後にシンクをすべて乾いた布で拭きあげるのが理想。とはいえ、そのために使った布はどこで洗うの? という根本的な疑問が残ったり、せっかくきれいにしたシンクで家族がコップを洗ってしまったり、となかなかうまくいかないのも現実です。
ドレッジでさっと水滴を拭う方法なら、いつでも何度でも、誰でもできるので簡単です。
傷つきやすい素材のシンクには、ドイツ製のシンクちりとりを!
ガイドは製菓材料の転用という形で、シンクのお掃除をラクにしようと考えましたが、ドイツではもうだいぶ前から、同様の発想が定着しているようです。写真はドイツでは定番でもある、シンクのちりとり。やわらかいプラスチック製で、このままシンクに散らばった野菜くずなどを、ちりとりのように集められる優秀な便利グッズです。
製菓用のドレッジよりもやわらかいので、大理石や樹脂など、傷がつきやすい素材のシンクを使っている方には、こちらがおすすめ。そのまま持つとふんわりと曲がりますが、「く」の字型に立てて使えば、強度が出るので水切りも簡単にできます。再生プラスチックを使っているというのも、ドイツらしい心配りです。
小さな設備投資が、毎日の家事をラクにします
残飯を集めるためだけに水を使わない。水滴を落とすために布を使わない(布を使えば、それをすすぐための水も余分に使うことになるからです)。毎日のちょっとした心配りですが、それが資源を守ることにつながるだけでなく、家事を目ウロコでラクにしてくれます。節水のために家事の手間が増えるのでは、忙しいとなかなか長続きしませんが、ラクになった結果、節水につながるのなら大歓迎ですよね。
製菓用ドレッジは200円以下。シンクのちりとりは400円弱。以前講演会でご紹介したところ、「牛乳パックを切ったもので代用できるのでは」という方もいらっしゃいましたが、牛乳パックを切ってストックする手間よりは、製品を手に入れるほうが、結果的には長く使えて節約になりますし、キッチンの美観も損ねません。
小さな設備投資ですが、ちょっとしたことで家事がラクになることを実感できるはず。ぜひ試してみてくださいね。
ドイツ製シンクちりとりはこちら「暮らしの紙と布のお店 Noued」で手に入ります
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