バンビーノ
「ダンソン!」のネタでブレイクしたコンビですが、10月開催の「キングオブコント」で披露した2本の新ネタも好評で、おそらく来年以降も人気を持続していきそうな気配です。8.6がオリラジと比べられたように、2700とダブって見えるという意見もあったようです。しかし、バンビーノのリズムネタには、幅広い層に伝わりやすいという特徴が感じられます。個人的には2700のマニアックなネタも大好きなので、どちらも受け入れられる世の中を望んでいるのですが。
エグスプロージョン
芸人の枠で語るのは違うのかもしれませんが、あまりにもセンセーショナルな笑いを提供してくれたので。教科書で教わる史実と、脱力系のリリック、そしてキレッキレッのダンスという異なった3つの要素がまとまった「本能寺の変」の衝撃(笑激?)は、これまでの芸人とは一線を画していました。問題はこのまま、新たな笑いを生み出してくれるのかです。本職ダンサーの2人に「新ネタを作れ」というのは、ずいぶん身勝手かもしれませんから。もし今後もお笑いを届けてくれるのであれば、素人が頑張れば踊れる振り付けにレベルダウンしてもらえると、いっそう人気が出るんじゃないでしょうか。
とにかく明るい安村
芸歴15年とバリバリの中堅選手。キャリア、実力とも充分だけに、一度つかんだチャンスは逃さず、これからも堅実に芸人の道を突き進んでいくと思われます。「服を着るタイミングを見計らっている」という声も聞きますが、長く続けていくためには大いに賛成です。ただ、ここぞという時には着込んだ服を脱ぎ捨てて、「はいてますよ!」と叫んで欲しいものです。
コロコロチキチキペッパーズ
今年のキングオブコントで劇的な優勝を飾り、デビュー2年でメジャーな舞台に躍り出てきた2人。現時点での知名度はこれまで挙げてきた面々と比べると、一段下がるかもしれませんが、2016年の期待株としてはナンバー1でしょう。乱暴にまとめてしまうと、新しい笑いを求め続けて、それがうまく観客に伝わっている。まさに今を代表するコンビだと思ってます。2016年の飛躍を大いに期待したいです。
トレンディエンジェル
以前から実力を認められていたコンビですが、先日の「M-1」で敗者復活からの優勝を果たし、一挙に大注目をあびているところです。将来的にも磐石といえるでしょう。彼らにとってのいちばんの武器は「前に出る力」です。人気が上がっても守りに入らず、前に出続けてほしいですね。
こうして今年注目の活躍芸人を振り返ってみると、ブームを巻き起こすほどの瞬間風速はなくても、可能性を秘めた若手がそろっていることに気づかされます。「M-1」や「キングオブコント」の視聴率も好調だったということもあり、2016年はお笑い人気復活の年となるのではないでしょうか?