漫画の世界でも違和感なく生きられる!
『GANTZ』(2010年度作品)奥浩哉の同名漫画を『図書館戦争』の佐藤信介監督が映画化したSFアクション映画。前後編で公開されました。
幼なじみの計(二宮和也)と勝(松山ケンイチ)は、再会した途端に事故死。しかし、彼らはある場所で目覚めます。そこは死んだはずの人々が集められ、彼らは黒い球体のガンツから指定された星人を殺すように指示されるように。何もわからぬまま、手強い星人たちと闘う計たち。彼らは殺しを達成したら得点が与えられたりするゲームのような世界へと組み込まれていくのです。
ストーリーや設定が奇抜でおもしろく、ゲームの世界に入り込んでキャラの活躍に一喜一憂できるのが楽しい。計はやる気のなさそうな大学生だったのに、意外にもガンツの世界ではヒーローのようになっていく、隠された才能が開花!みたいな展開がよく、二宮和也はハマリ役。
殺す相手は星人だし、殺す方もすでに死者なので、残酷シーンも戦争映画の殺戮シーンに比べたら、見ている方は精神的には楽かも。
『GANTZ PERFECT ANSWER』は続編。原作は長編ですが、映画はこれで完結。衝撃のラストに驚き、なんだか切なくなりますよ。
監督:佐藤信介 出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、夏菜、綾野剛
『大奥』(2010年度作品)
よしながふみの同名漫画の映画化。江戸時代、男女の役割を逆転させて描いた斬新な設定の時代劇。
謎の疫病で男の人口が減少したため、女性が将軍職を引き継ぐことになった江戸時代。大奥では3000名余りの美男が将軍の愛を得るために競い合っています。水野(二宮和也)もそのひとり。八代将軍・徳川吉宗(柴咲コウ)の下、水野は嫉妬や策略をものともせず、昇進していくけれど、彼には愛する人がおり……。
将軍は女、そのまわりに美男がズラリというヴィジュアルだけでも圧巻な『大奥』。しかし、男たちの間には嫉妬、羨望、策略、愛情が起こりドロドロ。そして水野と美男のBL的なお楽しみもあり、やはりそこは少女漫画。女子萌えポイントと言えるでしょう。
二宮和也はあいかわらず器用に役に乗り移り、大奥で昇進していく水野を魅力的に見せています。時代劇で二宮を見る機会はあまりないので貴重かもしれません。
監督:金子文紀 出演:二宮和也、柴咲コウ、堀北真希、大倉忠義、中村蒼、玉木宏
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