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『母と暮せば』と「俳優・二宮和也」映画特集(4ページ目)

山田洋次監督の新作『母と暮せば』で吉永小百合の息子を演じているのが嵐の二宮和也。嵐の中でも演技力に定評があるのはご存じの通り。というわけで、今回は『母と暮せば』をトップに、二宮和也の映画コレクションです。今改めてアイドルではない俳優・二宮和也を見てみましょう!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

嵐との共演作では脇で魅せる

『ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけど HAPPY』(2002年度作品)
『ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY』(2004年度作品)
『ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶんHAPPY』(2014年度作品)

V6の井ノ原快彦の少年時代の体験をベースにした嵐5人の初主演映画。東京・品川の団地を舞台に、幼なじみの4人が高校卒業を前に、原宿へ繰り出して思い出作りをする物語。甘酸っぱい恋もあったりして実にかわいい。二宮は5人の中でも一筋縄ではいかないちょっと斜に構えたスケボー少年役。このシリーズで彼は、助演的なポジションでちょっとスパイス的な役割かも。

2004年の『ピカ☆ンチ』第二作は、卒業後の5人の姿を描く。なんと人妻と不倫関係に陥るハル(大野智)にビックリですが、大野も演技派ゆえにコミカルかつ切なく演じて良いのですよ。二宮は海外留学へ。学生のときのようには弾けられない大人になった5人が、それぞれ歯がゆさを感じているところが良いですね。

2014年の『ピカ☆★☆ンチ~』は、前2作を受けた2.5作目という位置づけ。30才になった5人の現実が描かれています。限定公開作品として全国5都市で上映されました。2.5なので、5人のその後をガッチリ描くというより、途中経過のような印象。まだ先があるのかも? 5人の中で一番意外性がある未来を歩んでいるのが二宮演じるタクマ。出番は少ないけどインパクトは強いです。

監督:堤幸彦 出演:相葉雅紀、松本潤、二宮和也、大野智、櫻井翔ほか
(2014年度作品のみ、監督:木村ひさし)


『黄色い涙』(2007年度作品)

犬童監督が忘れられない同名ドラマを自ら映画化。昭和を舞台にノスタルジックな雰囲気の中、いまどきの青年である嵐が、いつもとちょっと違う一面を見せます。

1963年が舞台。漫画家の栄介(二宮和也)の家に転がり込み、共同生活をするようになった4人(櫻井翔・相場雅樹、大野智)そんな4人を見守る祐二(松本潤)。栄介は漫画家として大成したいと描き続けているけれど、他の3人ははた目にはグータラしているニート。それぞれ夢はあっても行動が伴わず、ときはどんどん過ぎていく……。

昭和時代、こんなにゆっくりとした時間の流れだったのだなあとしみじみ。今はすぐ結果や成果を求められますが、この頃は今ほど急がされることはなかったのです。だからこそニートくんたちはホワワンとしながらも人生を歩めたのです。そんな昭和の男たちを演じる嵐。彼らが演じているからか、リアルというよりファンタジーのようです。
ちなみに二宮演じる栄介は、怒りそうもない感じだったのに、漫画をバカにされてキレる姿にはハっとさせられます。

監督:犬童一心 出演:二宮和也、相葉雅紀、大野智、櫻井翔、松本潤ほか

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