伸びる能力に繋げる具体的な関わり方
「これ何?」「どうして?」と子供は身の周りのあらゆることに興味関心を持ち、疑問をぶつけてきます
「大きい・小さい」「長い・短い」「高い・低い」「重い・軽い」「速い・遅い」などが理解できてきます。それらは実際のものを用いて実感させることで、子供は最も理解を深めます。例えば、パパのシャツを着せてみて「パパのシャツは大きいね」と「大きい」を実際のものと照らし合わせ、教えて行くとよいでしょう。
■色の識別
赤、青、黄など色についても分かってきます。身の回りのものを具体的に指し示し、「リンゴは赤いね」と言葉と色を一致させるように教えてきましょう。信号機の色も教えながら、赤は止まれ、青は進めなどの社会のルールも同時に説明していくとよいですね。
■模倣
今までより更に高度な模倣ができるようになり、ごっこ遊びを楽しめるようになります。ままごと遊びや身近な職業のごっこ遊びをしたりすることは、子供の発達にとてもよいことです。日常の生活をよく観察し、またそれを記憶し、再現する力もついてくると同時に、さまざまな職業への関心を持つことにも繋がるでしょう。親も役割を演じ、子供の気づきを増やすような会話を挟み、ごっこ遊びを楽しみましょう。
■時間の経過
今までは単語を3つ4つ並べて話していたのが、助詞も入れ、時間の経過も表し話せるようになってきます。例えば「また明日あそぼうね」が分かるよになるのですが、まだ未熟ですので、「明日、ご飯を食べた」など過去と未来が混ざり合って話すこともあります。その時はその都度、直ぐに正しい言い方を教えましょう。
■道具の使用
ハサミを使って紙を切る、ノリを使って貼り合わせる、など道具を使えるようになってきます。ハサミは1回切りから練習をします。その場合、子供が切り易い紙の硬さや幅を考えると、割りばし袋が最適です。
ノリはツボタイプがよいでしょう。指先にノリをつけ、塗り広げる行為は脳のシナプスを増加させることに効果的です。
またクレヨンを持って簡単な描写も出来るようになってきます。初めは点描きから始まり、線描きや簡単な図形、丸や三角へと進めていきましょう。
出来ていることをほめ、自己肯定感を高めましょう
善悪の判断、社会的ルール、公共のマナーなども、この時期からしっかり教えていきましょう。「躾」も必要になってくる時期でもあり、子供を注意したり、叱らなければならない場面も出てくるでしょう。
ですが、危険な行為や人に迷惑をかけたり、社会のルールから逸脱した行為でなければ、あまり叱ることはせず、出来ていることをほめるように心がけてください。
この時期になると、文字や数にも興味を持ち、鉛筆も握って書くことができるようになりますが、学習は「実生活の中で、体験させながら教えていく」ことを基本としましょう。子供が「納得」しながら身につけていくことで、将来伸びる学習の基礎創りとなっていくのです。
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