乗降性、居住性の高さも光る
使い勝手では、優れた乗降性に注目したい。キャスト・アクティバの最低地上高は180mmで、キャスト・スタイルよりも30mm(2WD)高くなっているが、身長171cmの私の場合は、身体の上下運動をほとんど必要とせずに乗り降りできる。また、これくらいの高さなら小さな子どもやお年寄りがいるファミリーでも使いやすいはずだ。
後席の足元空間やヘッドクリアランスなどは、軽自動車最大級のウェイクはもちろん、頭上空間でもタントほど広大な感じはないが、たとえ身長180cmの大人が4人座っても窮屈ではないはず。後席は左右別々に240mmのスライドが可能で、リクライニングもできる。
また、深さのあるラゲッジアンダーボックスなど容量も軽自動車としては十分に納得できるもので、後席背もたれを前倒しするとほぼフラットに格納できるなど、荷室はシンプルな操作性で迷うことなく操作できるのも美点。
確立されているキャストの3つの個性
今回試乗したアクティバに加え、スタイル、そしてスポーツと3バリエーションを揃えるダイハツ・キャスト。確かに各モデルともに差別化が図られているからニーズに合ったモデルを選べるという利点もあり、ダイハツの新たな定番モデルになりうる実力の持ち主といえそうだ。