リエカ土産にいかが? 幸運のお守り「モルチッチ」
幸福のお守り「モルチッチ」
リエカには「モルチッチ」と呼ばれる幸運のお守りが存在し、何百年もの間人々に大切にされてきました。モルチッチとは白いターバンを頭に巻いた黒人男性を象ったアクセサリーで、その起源は17世紀に遡ると言われています。
当時ヴェネチアでは世界を舞台とした交易が盛んに行われており、貴族階級の間ではオリエンタルなものへの憧憬が高まっていました。そんな貴族の邸宅では、オリエンタルな衣装を身にまとったムーア人をお世話係とすることがブームに。邸宅やサロンで働くエキゾチックな彼らの姿はヴェネチアの金銀細工職人たちによりアクセサリーのモチーフとして取り入れられ、人気を博しました。その後リエカを中心としたクロアチアの人々にも親しまれるようになり、当時はたくさんの船乗りたちが身に着けていたのだとか。現代ではピアスやペンダントのモルチッチを「幸運のお守り」として、たくさんの地元の人々が日常的に愛用しています。
今日モルチッチはリエカのシンボルのひとつとされ、カーニバルではモルチッチに扮した人々の姿がたくさん見受けられます。また、町のジュエリーショップのショーウィンドーにはモルチッチのアクセサリーが並べられおり、人々にとって身近な存在であることを見て取ることができます。リエカの思い出に、幸運のお守りをおひとついかがですか?
ホテルのエリア
リエカはクロアチア国内では比較的大きな町ですが、あまりホテルの数は多くありません。そのため、夜遅くに町に到着する方は事前に宿を確保しておくことをおすすめします。また先に述べたように、カーニバル期間中は宿の確保が難しくなるので、その期間リエカ滞在を希望する方は、できるだけ早く予約しておきましょう。リエカで宿泊するなら、町の見所が集まった中心部から徒歩圏内のホテルがおすすめ。メインストリートのコルゾ通りや、長距離バスターミナルから歩いてアクセスできる距離に位置する所を選べば何かと便利です。また、リエカではなく隣町のオパティヤを宿泊地として検討するのも一案です。オパティヤは19世紀にオーストリア・ハンガリー帝国の支配下で貴族の避暑地として発展したリゾート地。リエカとはまた異なる魅力をそなえた、気品漂う町で優雅なホテルステイを楽しむことができます。