［第1回］水草水槽のすすめ(2ページ目)

水草は、植物

では、水草についての大まかな知識について学んでいきましょう。まず、何よりも意識しなくてはならないのは、『水草は、植物だ！』ということです。植物であることの最大の特徴は、自然界での唯一の生産者―――つまり、他の生物を食することなく、自己の生育のためのエネルギーを作り出すことが挙げられます。つまり、光合成を行って、活動のためのエネルギーを自ら作り出すこと。光合成についての詳細は、またの機会に述べる事とし、“水草育成の絶対条件は、光合成にある”ことだけ理解しておいてください。また、その他の多くの条件が、光合成を促すためだということも。

ハードの充実

先にも説明した通り、“ハードの充実”こそが水草レイアウト成功の秘訣。言うなれば、水草育成に最適な器具を揃えることが第一条件です。それには、“植物は光合成を行う”という事実が、器具選定の絶対条件になってきます。

では、光合成とは、何だろう？

簡単に説明すると、“光（太陽）のエネルギーを利用して、水と二酸化炭素（CO2）からエネルギーを作り出すこと”を指します。これにより植物は、自らの体内で生命活動に必要な主要エネルギーを作り出すことが可能になるのです。また、その副産物として酸素（O2)が発生し、豊富に酸素が溶け込んだ環境を作り出してくれるのです。結果、魚を始め、多くの水中で生活する生物に酸素の供給という恩恵をもたらしてくれるのです。

拠って、水草の育成には、『光、水、二酸化炭素』が重要なキーワードになることが読み取れます。つまり、ハードの充実とは、この3つのキーワードを考えた上での器具選択ということになります。

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